日々お客様のご希望をお伺いする中で、圧倒的に多いテイストが「ナチュラルカジュアル」です。その中でも少し大人っぽい、高級感を感じられる「モダン」よりの商品をお選びになられることが多く、オーダーカーテンの一つの傾向であると感じます。
「ナチュラル」なイメージの素材、「カジュアル」なイメージのデザインをそのままカーテンにしてしまうより、組み合わせや、仕立て方を少し工夫することで出せるオーダーらしい高級感のコツをご紹介します。
１．ドレープがカジュアルならレースをドレスアップしてみる
カジュアルなイメージのヨコストライプのドレープ。ネップ糸（繊維が絡み合ってできた糸のかたまり）のナチュラル感ある素材と小紋のボーダー柄の組み合わせで,ややフェミニンな印象です。合わせるレースを敢えてカーテンにせずドレープ感がキレイに出るプレーンシェードにし、裾にガラスビーズがステキなトリムを付けてみました。タッセルも共布ではなく、房付きの装飾タッセルにすることで「キレイめカジュアル」の大人の空間になりました。
２．素材感のある生地はシンプルなスタイルで
ドレープ、レースとも天然素材のようなざっくりした質感の生地を組み合わせる時には、フラットカーテンも一案ですが、出入りをしない窓にはプレーンシェードがお薦めです。素材が平面で見れるので、より質感を楽しんでいただけますし、使い込むうちにドレープ感が出て柔らかさが加わりナチュラルな味が出てくるのが魅力です。ポイントにグリーンを置き、陽射しを楽しめるくつろぎ空間になっていますね。
３．大胆なデザインと組み合わせてフラットカーテンに
コットンライクなざっくりした風合いのカーテンと、狭い空間も目線を上げることで広く感じさせる大胆なストライプのレースカーテンの組み合わせ。どちらもフラットカーテンにすることでボリュームを軽減し、圧迫感を防いでいます。北欧調の家具やペンダントライトはブルーで引き締めてちょっと「クールなナチュラルテイスト」でまとめています。
４．カーテンとシャープシェードで端正に
マットな質感の無地の遮光カーテンと端正なイメージのシャープシェードに仕立てたレースの組み合わせ。ナチュラルなグリーンでも組み合わせるレースのスタイルやデザインによって部屋のイメージは変わります。チェアをキャンバス地にしてくつろぎ感をプラスしたり、床の寄せ木で遊びを入れたりと「ナチュラル」を楽しむポイントは色々プラスが可能です。
まとめ
「ナチュラル」「カジュアル」というと高級感がやや下がるイメージもありますが、素材の組み合わせや、スタイルの選び方でシンプルで大人っぽい素敵なお部屋が作れます。色味もすべてをベージュ、アイボリー系にするとぼんやりした印象になるので、全体の7～8割くらいを同系色、残り2～3割をポイント色にするとメリハリも付きます。カーテンもボリュームを減らしてシンプルに仕立てるか？シェードなどを取り入れてスッキリする部分を作ると洗練された「ナチュラルカジュアル」の空間が出来上がります。
