カラーバランス

Color balance
カラーバランス

カーテンの色はデザインと並んでカーテン選びにおいて非常に重要なポイントです。
ここでは、お部屋とカーテンをより一層引き立たせる、とっておきのカラーコーディネート術をご紹介いたします!

■  ベージュ系…自然・柔らか・飽きがこない

ベージュ系

木肌を連想させる自然な柔らかさにあふれたベージュは、誰からも好まれて飽きのこない色ですので、どんなインテリアにも合わせることが出来ます。特に落ち着きを演出したいお部屋にはぴったりの色ですので、単調になりがちな和室のインテリアコーディネートにお薦めです。また、ベージュは自然に近い色であることから、私たちに安らぎを与え、筋肉を弛緩させる働きがあるので、特にリラックスしたいリビングなどにもお薦めです。

避けた方がいいコーディネート

ベージュはインテリアコーディネートとして欠点の少ない色ですが、ベージュを多用しすぎるとお部屋のメリハリがなくなってしまい、かえって息苦しい印象を与えてしまう可能性もありますので、ベージュを用いるときは別の差し色でアクセントを付けるとよいでしょう。

■  ホワイト系…浄化・心機一転・空間を広く

ホワイト系

虹の七色を集めると出来る色であるホワイトは、それゆえどんな色とでも相性がぴったりの万能色です。ホワイトは太陽の光と同じ働きがあるため、ホワイトに囲まれていると活動的になり、さらにはホルモンの分泌を促す作用から肉体の若返りにも効果的です。また、真っ白なホワイトは、心身の浄化にも効果的な色ですので、心機一転何かを新しく始めたい方にお薦めの色です。

避けた方がいいコーディネート

万能色のホワイトですが、白過ぎると光を反射することから、その場にいる人の肌を実際よりくすんで見えさせ、またその状態が長引けば気持ちを憂鬱にさせ、健康に支障をきたす場合もあります。当然光の反射により目も疲れますので、寝室やプライベートルームには用いないほうが無難でしょう。

■  イエロー系…明朗活発・賑やか・効率アップ

イエロー系

暖かくやさしい色であるイエローは若々しく快活な印象を与えてくれます。また、イエローはビタミンCと似た効果を発揮しますので、骨の成長や強化といった、代謝や成長を促進する働きがあります。さらにイエローは神経を刺激することで集中力を高めたり、人を陽気で社交的な気分にする効果がありますので、子供部屋や書斎、また人の集まる玄関やリビングなどに用いるのがお薦めです。

避けた方がいいコーディネート

ただ、イエローを多用しすぎると神経を混乱させてしまう可能性もありますので、神経質な人や不眠症の人は多用しないほうがいいでしょう。また、刺激が強すぎることから、イエローは長時間の頭脳労働には不向きであり、思考を乱し脳に疲労感を与えてしまう可能性があるので気をつけましょう。

■  オレンジ系…心身活性化・ビタミン・陽気

オレンジ系

ビタミンカラーの代表色であるオレンジは、陽気で快活な印象を私たちに与えてくれるもっとも親しみやすい色のひとつです。エスニックからエレガントまでオレンジはどんな雰囲気のお部屋にもなじみます。そんなオレンジは人間の本能に働きかけ、精神的な緊張を緩和するばかりか、体内でのビタミンの生成を助け、胃腸の働きも活性化させてくれます。体調を整え食欲を刺激するオレンジはダイニングやリビングにぴったりの色です。

避けた方がいいコーディネート

暖かさをもっとも感じさせる色であるため、夏場にオレンジを多用すると暑苦しい印象を与えてしまう可能性があります。また、カジュアルなイメージが強いため、使い方次第では安っぽい印象を与えてしまう可能性もありますので、用いる場所や素材選びには十分気をつけましょう。

■  グリーン系…リラックス・若々しさ・爽やか

グリーン系

グリーンは木々や草花を思い出させ、ほっとした安心感をもたらしてくれる色です。人はグリーンに囲まれると、呼吸がゆっくりとして血圧がさがり、筋肉を弛緩する傾向がありますので、心身が疲労して休息を求めているときなどには最適の色です。ですので、グリーンは高血圧でお悩みの方、ストレスの多い方のプライベートルームにお薦めです。

避けた方がいいコーディネート

心身ともに落ち着くということは不活性な傾向にも繋がるため、運動不足に陥ってる方や、何かに迷っていて決断できない方は、その状態をさらに悪化させる可能性があるためグリーンを多用することはあまりお薦め出来ません。

■  ブルー系…清潔感・リラックス効果・寝つきが良くなる

ブルー系

寒色系の代表色であるブルーは清潔感や知的な雰囲気を醸し出す色であり、鎮静効果に優れています。人はブルーに囲まれると、皮膚の温度が下がり脈拍や呼吸も落ち着きます。ですので、体を休ませて眠りを誘うブルーは寝室にお薦めです。また、ブルーは食欲を抑える色であることからダイエットにも効果的と言われていますので、ダイニングなど食事をする場所に持ってくるのもいいでしょう。

避けた方がいいコーディネート

ただ、ブルーは多用しすぎると冷たく厳粛な印象を与えるために、団欒の場であるリビングには不向きと言えます。また、ブルーは実際よりも温度を低く感じさせる効果があるため、バスルームなどの水周りに持ってくるのは避けたほうがいいでしょう。

■  ピンク系…なごみ・優しさ・疲労回復

ピンク系

ピンクは人の気持ちを和ませ、優しい心地よさを与えてくれます。ピンクは攻撃性を抑え、愛情を求める気持ちを高める効果がありますので、イライラしがちな人にお薦めです。また、ピンクは卵巣ホルモンの分泌を活性化させる働きがあるので、シミやシワの軽減と言った若返りも期待されます。さらにピンクは心身の疲労を回復させる働きがあるので、バスルームなどリラックスを目的としたお部屋に持ってくるとよいでしょう。

避けた方がいいコーディネート

ピンクはレッドを淡くした色であるため、濃い色を用いたり、多用しすぎた場合はレッドのマイナス効果があらわれる可能性があります。具体的には軽い興奮状態になり、寝つきが悪くなりますので、寝室などには淡い色調のピンクを用いられることをお薦めします。

■  レッド系…気力回復・暖かさ・食欲増加

レッド系

暖色系の代表色であるレッドは暖かさや元気を与えてくれます。レッド系はポップでビビッドな真紅からシックで落ち着いたエンジ色まで、幅広い変化を見せてくれる色です。また、レッドは交感神経や血流を刺激し、体温を上昇させる働きがありますので、冷え性や低血圧の方の症状改善にも効果的です。さらに、レッドは食欲を刺激する色ですので、キッチンやダイニングに用いるのもお薦めです。

避けた方がいいコーディネート

レッドは私たちを元気にしてくれる半面、多用しすぎるとイライラして落ち着きをなくしたり、怒りっぽくなってしまうこともあります。ですので、インテリアに用いる場合は落ち着いた色調のものを用いるか、小面積の範囲に留めておきましょう。

■  パープル系の特徴…癒し・個性・優雅

パープル系

優雅で神秘的なパープルは昔から高貴な色として知られています。赤紫系なら女性的な華やかさ、青紫系なら知的なクールさなど、幅広い個性を表現することが出来る色です。さらにパープルは神経の不調を緩和し、内分泌腺やホルモンの働きを安定させるため、不眠や精神的ストレスなどにも効果的です。ですので、安らぎと個性を与えるパープルはプライベートルームや寝室にお薦めです。

避けた方がいいコーディネート

パープルは上品で高貴な印象を与える一方で、組み合わせ方によっては下品な印象を与えることもあり、また好き嫌いのはっきり分かれる不思議な色です。さらに、パープルは用いる面積が広すぎると抑うつ的な気分が高まり、不安な気持ちが強くなるので、パープルをインテリアに用いるときは淡い色調に抑えることをお薦めします。

■  ブラウン系…落ち着き・調和・安定

ブラウン系

大地の色であるブラウンは古来より私たち日本人の間で親しまれてきた色です。また、自然の色に近いため、ブラウンは和室から洋室までどんなお部屋のインテリアにも調和することが出来る稀有な存在です。さらに、ブラウンは気持ちを落ち着かせ安定感を出す色であり、それゆえ堅実さや忍耐力、責任を自覚させる効果が期待できます。

避けた方がいいコーディネート

ブラウンを多用しすぎた場合はその安定感から、頑固で融通が利かなくなったり、腰が重くなって運動不足になってしまう可能性があります。また、ブラックと同様に部屋を狭く見せる効果がありますので、部屋を広く見せるホワイトなどをアクセントに取り込むことを心がけましょう。

■  グレー系…モダン・クール・包容力

グレー系

刺激の弱さが魅力のグレーは、あらゆる色となじみ、組み合わせる色を引き立たせてくれます。都会的でクールなグレーは洗練されていながらもその刺激の弱さから、ブラックのような圧迫感や重厚感を感じさせない“無害”な色ですので、ストレスを抱えた都会の人々をやさしく包み込み癒すにはぴったりの色です。落ち着きを求める方にはベッドルームやプライベートルームにもお薦めです。

避けた方がいいコーディネート

刺激の弱いグレーの部屋で長時間過ごすと表情が乏しくなり、無気力になってしまう可能性もあります。また、まったく色味のないグレーをインテリアに用いると、人工的で冷たい印象になってしまいますので、グレーを用いるときは鮮やかな色をアクセントに用いるとよいでしょう。

■  ブラック系…洗練・高級感・スタイリッシュ

ブラック系

ブラックはすべての光を吸収する色であり、外部からの刺激を遮断する働きがあります。ですので、完全に一人になれる場所をお求めの方、また外の世界から惑わされずに趣味や仕事に没頭したい方にもお薦めの色です。さらに、ブラックは重厚感と高級感を併せ持ち、より洗練された雰囲気を演出する色ですので、ファッション感覚でインテリアを楽しみたい方のプライベートルームなどにもお薦めです。

避けた方がいいコーディネート

ブラックを部屋の広い面積の部分で用いると、お部屋を狭く感じさせる効果があります。また、狭い部屋にブラックを多用すると、閉塞感や圧迫感をもたらし、精神的にも落ち込んだ気分にさせる可能性がありますので、ブラックを用いる際は出来るだけ小面積に抑えたほうが無難でしょう。