シンプルなフラットカーテンを美しく楽しむには

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三ツ山のヒダを取り、形態安定加工でヒダのウェーブを整えた端正なオーダーカーテンは豪華で優雅なイメージがあります。

でも、ちょっとボリュームがあり過ぎる感じがするなぁ・・・とか、閉めた時も開けた時もカーテンとしての機能は果たしながらもっとシンプルでスッキリしたスタイルはないのかなぁ・・・と考えておいでの方には、フラットスタイルのシンプルなカーテンはいかがでしょうか?

今回は、フラットカーテンで機能は果たしながら美しい窓に仕上げるコツをお話ししたいと思います。

 

1.一般的なカーテンのスタイル

一般的なカーテン フラットカーテン
ヒダを取って仕立てた場合、窓の巾を1とするとカーテンはその1.5~2.5倍の巾になるまで生地を横に継ぎ足し、窓巾になるまでヒダを取って縮めて行くという方法を取ります。従ってそこには生地がたっぷり存在することになり、遮熱、遮像、防音、省エネなど本来の目的は叶うものの大量の生地の塊りも存在するという結果になります。

 

2.フラットカーテンとは

フラットカーテン シンプル
FT6265

このようにヒダ山を取らず、カーテンを閉めた時に窓巾より少しゆとりがあるくらいの平面に近いものから、1.5倍位までのゆとりがある巾に作ったカーテンのことを言います。シンプルでモダンな印象になり、この写真の場合窓側のレースをプレーンシェードにすることでよりシャープでスッキリした感じに仕上がっています。

次の写真のような間仕切りにも使え、北欧調デザインなど大きな柄を見て楽しみたい場合にはおすすめの仕立て方です。一つ難点は、ヒダを取っていないのでカーテンを開けた時に上部が均等にたたみ込まれず、レールの手前に膨らんで来る所とへこむ所が一定間隔にならないことです。

 

3.フラットカーテンでもヒダを一定になるようにするには

フラットカーテン シンプル
SH9819

こちらのカーテンは川島織物セルコンの「ノンタックウェーブ」加工をしたものです。フラットカーテンでも一定のピッチでたたんで行けるようにカーテン上部にたたむピッチを固定するチェーンを付け、さらに形態安定加工を施してヒダを固定(永久ではない)することで、ボリュームを減らしても平面的なカーテンにならず美しい見た目に仕上がります。

フラットカーテン ノンタックウェーブ
ピッチキープチェーン

フラットカーテン ピッチキープチェーン
ヒダを作りたいところのフックの根元にこのような一定の長さのチェーンを付けることで可能になります。但し、すべての生地にこの加工が可能ではなく川島織物セルコンのFFまたはSHから始まる品番の生地のみになります。

 

4.その他の生地でフラットカーテンを作る場合

フラットカーテン シンプル
ME8012

完全に一定ではなくても少しゆとりを多めにして形態安定加工をすることでこの写真のように整った印象にすることは出来るので、ほとんどの生地がフラットカーテンに仕立てることができます。

 

まとめ

フラットカーテンを使う上での注意点は、ヒダ部分が前後に膨らむのでレールを取り付ける時に通常のブラケットではなく、NTブラケットというレールとレールの間隔を少し広めにしてあるものを使う方が、ドレープとレースがこすれ合って開け閉めの時に困ることが少ないようです。

それとレールを隠すタイプのフックは不向きですので、レールは窓枠より5cm程上についていること。レールが窓枠のすぐ上にあり、遮光性を高めたい時、レールを隠す必要がある時などはこのスタイルは不向きですので、スタッフとご相談下さい。

フックを引掛けるランナーも通常のカーテンより少し多めに必要ですので、足りない時は後入れ式のランナーなどで補いましょう。

 

参考記事

ランナーが足りない!そんな時はどうすればいいの?