リビングにはソファ、テーブル、テレビ・・・寝室にはベッド・・お部屋の必需品を置くとついつい狭く感じられるスペース。限られた空間をどうやったら少しでもゆったり感じられるようにできるのか?「お部屋を少しでも広く見せるコツやコーディネート」を今日はテーマにします。
1.レールを天井または天井付近に付ける
窓の高さが1,800~2,000mm位でもレールを取り付ける下地(参考:TOSO カーテンレールカタログ P557)を天井の高さギリギリまで上げておけば、窓の高さが2,400~2,600mm位まであるように見えるため、目線が上に行くことで広さを感じさせることができます。設計段階から施工業者にオーダーすることで可能になります。多少手狭なスペースでも効果があるやり方です。
天井部分からカーテンを吊るし、ソファーもロースタイルにすることで空間を広げ解放感を出しています。カラーはモノトーンでまとめ、低い位置に濃いものを置くことで広さを感じる素敵なリビングになっていますね。カーペットは白っぽい方が広さを感じられると思います。
2.床にものを置かない
狭いベッドルームなどにはラグも引かず何も置かない方が広く見えます。置いたとしてもヘッドボード付近にまとめるなどして床が見える面積をできるだけ広くとるようにするのがコツです。カーテンの色も壁に近い色を選ぶと一体化して広がりを感じることができます。
3.カーテンではなくシェードにする
窓からの熱の出入りを防ぐためにもカーテンは有効な手段ですが、開けた時に窓の端にボリュームのあるかたまりとして存在します。そこへ家具や電化製品が来ると、ごちゃごちゃしてしまい、かえってお部屋を狭く窮屈に感じさせてしまうことがあります。
そのような時にカーテンの生地を使うことで柔らかいイメージは残しつつ生地のかたまりを上の方に吊り上げて、床面をスッキリできるシェードにするのも効果的です。レースも床から少し上げることでお庭の緑も見え、開放感が広がります。
4.カーテンをボーダースタイルにする
天井を高く見せて部屋を広く見せるやり方の一つに、カーテンをボーダースタイルにして目線の下の方に濃い色を使う方法があります。ボーダーの濃色の方に目線が行くので上方向に広がりを感じさせてくれます。
縦のラインを強調するのであれば、サイドにボーダーを入れるのも効果的です。低い位置は濃色で、目線のあたりは淡い色で、がコーディネートの秘訣です。
まとめ
限られた床面積を少しでも広く感じさせたい。必要なものは置きながらも空間を有効に使いたい場合利用できるのは縦方向の空間です。天井までの高さを使い、視線を上にあげることにより普段意識しない位置の空間が生きてきます。
床にもできるだけ物は置かず、置いても脚があって床が見えるような家具にする。カーペットも白っぽくして広さを感じさせるようにするなどの工夫をすることでゆったりくつろげる空間作りを目指してみましょう。