遮熱遮熱・断熱・保温カーテンの違いって何?

今年も暑さを感じる日々がやって来ました。建物が進化した分冬の寒さより夏の日差しの暑さから守る方が大変になったと皆さんもお感じだと思います。

最近は昔ながらの日本家屋の形状ではなく、窓に庇(ひさし)のない箱型の家が増えたこともひとつの原因です。庇があると夏と冬で変わる太陽の軌跡に合わせて窓からの光の量を調節できましたが、庇がないと夏はまともに光が入ってくるので熱も侵入することになります。

窓からの熱の出入りを改善することは、快適な生活を守り省エネルギーにもつながります。「遮熱」「断熱」「保温」についてはどのカーテンメーカーも毎年改良を行っているようです。データや特徴的なことをふまえてご紹介したいと思います。

 

1.遮熱(熱をさえぎる)

遮熱マーク

こちらは主に、省エネ・節電対策に効果があるシアーカーテンに付いているマークです。まずはガラス面に近いレースから機能のあるものに変えましょう。

一般的なミラーレースなども太陽光を反射するという機能では遮熱効果はありますが、さらに、ということであれば糸自体に遮熱機能がある帝人の「凉しや」でできたレースを使うことにより室温をもう2℃ほど下げる効果があるといいます。

川島セルコン 遮熱レースカーテン

TT9392

川島セルコンの「凉しや」の糸使いの遮熱レース。ミラーレースでもあり夏ECO(レースカーテンを対象に、直射日光による室温上昇を抑え、遮熱性を高める順にSA~Cの5ランクに分類したもの)25%以上、ランクAの商品です。かなりしっかり遮熱ができそうですね。糸の作り方も「ウェーブロン」なので遮熱・遮像はしながらもお部屋は暗くならないのでうっとうしい感じにはなりません。

 

2.断熱A(冷い・熱い両方の熱をしっかりさえぎる)

夏の日差しの暑さ、冬の冷気の寒さ両方に機能するものになります。断熱の効果を上げる方法として厚手の生地1枚ではなく「裏地」を付けるという方法があります。特に暑さに対する場合は、遮熱効果のある裏地を付けることで太陽光を反射、表地との間の空気層を作ることで断熱や保温効果が上がります。

カーテン 断熱 裏地加工

裏地加工

こちらの裏地は一般的な遮光生地によるものですが

遮光カーテン 遮熱

こちらのような反射率の高い遮光生地を裏地に使うとさらに断熱効果はアップします。

断熱効果 グラフ

スミノエのU-5344を裏地に使うことにより、ドレープ1枚より暖房効率(左のグラフ)も遮熱効果も上がることが証明されています。高層マンションでの東窓から入る夏の午前中の直射日光や西窓の西日の暑さでお困りの方は一度ご検討されてはいかがでしょうか?

 

3.断熱B

裏地は付けずに1枚もので、という場合には「ハイパー遮光カーテン」があります。表生地・黒い糸の層・ポリウレタンラミネート層・裏生地の4層構造になっており、遮光の等級も1級さらにA~A++という性能の高さです。これにより熱・光・音(音に関しては音域により効果が変わります)をしっかり遮ります。 最近ご要望の多いホームシアターなどのお部屋にもおすすめです。

カーテン 遮光 ハイパー遮光カーテン

TM54307

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.保温(冷気に効果的)

最も保温率を上げるには、遮光裏地との2枚合わせで表と裏のカーテンの間に空気層を作って断熱することですが、1枚でも生地の選び方により保温率が上がるものもあります。

保温 カーテン

C1215

リング糸を使ったボリューム感のある生地です。ふんわりとして空気を含むので保温率も上がり、また吸音効果も期待できます。一部のレースの中には、遮熱と蓄熱保温の両方の機能を持つものも出てきています。カーテンもどんどん進化していますね。

 

まとめ

遮熱が必要なのか?断熱が必要なのか?またその度合いはどのくらいなのか?できるだけお住いの状況を具体的にお伝えいただくことで最適な商品の選定をさせていただきますので、ご相談くださいませ。

 

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