メーカーのカタログからの写真ではなく、実際のお住まいに施工したものは一番参考になるのではないでしょうか?最近のカーテン取り付けの施工事例から、かぎ型になるコーナー窓をいくつかピックアップしてみました。
1.出隅・入隅のあるコーナー窓への「かぎ型」レール
まずは大阪市西区 T邸の施工事例です。
出隅、入隅と聞いてもわからない方も多いと思います。
出隅(ですみ)…2つの壁や、板が出会う出っ張った隅(角)のこと
入隅(いりすみ)…出隅の反対の引っ込んだ隅(角)のこと
![出ずみ 入りずみ](https://www.ordercurtain.co.jp/blog/wp-content/uploads/2024/03/ea2625055e36a9ff2816e7d1d586851d-scaled-e1710136463950.jpeg)
天井レール部分
堀り上げ天井に付いている「かぎ型」のレールの取り換えとカーテンの取り付けを行いました。
入隅はレールをカーブさせ、出隅の所から切り替えます。こういう「かぎ型」の場所の時は、どちら側からの見栄えを優先するか?どこで分けるのが一番きれいに納まるか?を重視して決めて行きます。
分かれ目の所も、そこからの光漏れが問題にならないようレールの重ね具合などを計算して取り付けを行います。
レース、ドレープ共に取り付けた状態。クラシックで重厚な感じのカーテンが付くとグッと高級感のある部屋らしくなります。
レースもきれいに納まりました!優しい刺繍のトルコレースが素敵ですね。
レールが切り替わる部分もピッタリ納まりました。高さのある窓なので、ゴージャスな雰囲気になりました。
2.出窓の天井に付けるカーブレール
次に、大阪市生野区 Y邸の施工事例です。
窓の左側のみ斜めになっている出窓です。このレールは窓の形やカーブに合わせて職人がその場でレールを曲げて取り付けて行くので台形の窓、弓型の窓などにも対応可能です。
こちらの出窓は台形です。天井の形に合わせてレールを取付け、カーテンの頭でレールを隠すようにしました。丈も台までギリギリにして波型の裾が上がったところから光が入り過ぎないように計算しています。
3.バランスや見栄えを意識したカーブレール
最後に、大阪府吹田市 H邸の施工事例です。
コーナーで窓際に家具を置くとのことで、窓枠が隠れ、天板に当たらないところまでの丈にしています。この場合右手の短い部分と左手の長い部分の二つに分けることもありますが、左右にまとめるドレープのボリュームが異ならないようにカーブレールにして両開きの形でお作りしました。
きれいな木のボックスの中にうまく収まりました。
次は使い勝手に合わせてカーテンを開け閉めできるように工夫したタイプです。
左右が腰窓の高さ、中央が掃き出し窓のタイプです。右手の腰窓の所は右への片開きでコーナーのところでレールを曲げて取り付けています。
中央はベランダへの出入りもあるので両開きでお作りしました。
左側はまたコーナーでカーブレールになっています。
一つの開口部の中で高さが異なる複雑な現場で、統一感を求めるならすべて床までの丈が綺麗ですが、家具を置くことも考慮し、使い勝手と見栄えを第一に考えた仕上がりにいたしました。
まとめ
いかがでしたか?今回は、コーナー窓や出窓へのレールの取り付け例を3つご紹介しました。色々な方法はございますので複雑な窓でもご遠慮なくご希望をお伝えいただければと思います。