先日、大阪で開かれた 「with Curtains 2019」
各カーテンメーカーの主力品の展示と新しいカタログの内容紹介をするセミナーに参加してきました。各社の新作の特徴と傾向についてリポートしたいと思います。
1.株式会社 スミノエ
[mode S]シリーズの新作テーマは3つ
・アート感覚でテキスタイルを楽しむ「ESPRIQ」
・スタイリッシュなライフスタイルにマッチする「URBANPRIME」
・過度な装飾を抑え洗練されたエレガントを目指す「Premage」

D3002(ドレープ)D3014(レース)
ダイナミックジャガードと名付けられたワイド150cmの大きなパターンの織物がメインに飾られ、最近の高層マンションや戸建て住宅の高い天井、ワイドな掃出し窓など大きく、多様化した住空間に対応したデザインを中心に説明がありました。

D3009 D3008 D3013
ブラックボードにはコーディネイト提案として、玉虫効果で見る角度により多色に見えるD3008とダイナミックなプリントデザインのD3009など。シンプルながら複雑な味のあるものと個性的なデザインや大胆なパターンとの組み合わせ。メリハリのある洗練された空間を作れる提案がされていました。
2.Lilycolor リリカラ
[FABRIC DECO]シリーズのテーマは、「暮らしにひとさじの彩りを」「無駄をなくして合理的に暮らしたい」というライフスタイルの傾向から、シンプルな暮らしにカーテンでひとさじの彩りを添えることを提案されました。

FD53014(ドレープ)FD53560(レース)
ツィード感のある生地に大胆な配色の生地を縫い合わせ、モダンで新しいコーディネートにしています。今年はファッションでもチェックやツィードが流行り。カジュアルにならず大人の空間になりそうです。

LS61149 FD56029 LS61433
ブラックボードには、モダンなデザインを中心に床材も含めたコーディネートが提案されていました。
3.川島織物セルコン
[I’m vol.2]全体に平均単価を下げたこととウォッシャブル生地も増やし、初めてオーダーカーテンを購入する世代に向けて提案しやすいラインナップになっています。

ME8003(ドレープ) ME8499)(レース)
カタログ内の「ノルディック」シリーズより懐かしく優しい色のチェックをフラットカーテンで展示。クッションにはroughラフシリーズより楽しい幾何柄をチョイス。優しくくつろげるマイルームの提案でした。

ME8007 ME8500 ME8233
ブラックボードには、大胆な三角のパターンを柔らかい生地にヴィンテージなイメージでプリントした生地やカジュアルになり過ぎずにコーディネートできる大人っぽいレースがピンナップされ、うまくまとめられていました。
まとめ
どのメーカーも得意分野での新作を強調され、熱のこもった発表となりました。防炎の商品の強化、ウォッシャブル生地の追加など私たちの暮らしの変化に合わせてデザインだけでない便利さを届けることも目的となっていて、参考になる一日でした。次回は、「テキスタイルデザイン協会」による消費者動向やファブリックのトレンドの話をまとめたいと思います。