しっかり睡眠を取りたい寝室はもとより、衣類の日焼けを防ぎたいクローゼットなど遮光が必要なお部屋は必ずあると思います。遮光生地でのカーテンの場合、レールの上部をカバーやボックスで覆い、サイドもリターンを付けることでかなりの遮光度を上げることは可能です。
ただ、余りボリュームを出したくない場所や窓内にスッキリ納めたい場所、小窓などにはシェードやロールスクリーンをおすすめすることが多いのですが、実際どの位効果があるものなのか?当店の施工事例から検証してみたいと思います。
1.遮光ロールスクリーン

橿原市 M様
チャコールグレイの遮光1級A++というグレードの高いものを付けた事例です。幕の部分はしっかり光を止めていますが、ロールスクリーンの場合両サイドいっぱいまで生地が来ないので両側に13~20mm以上隙間が空いてしまい、サッシの枠があっても光は多少入ります。そこからの光漏れを避けるにはガイドレールなどの追加仕様が必要になります。

大阪市中央区 Y様
「生地全体は薄明るく見えるが、人の表情は識別できな暗さ」とされている遮光1級Cの生地です。クローゼットの小窓に正面付けで取り付けた事例です。窓枠より大きめに取り付けているので窓はすべて生地で覆われていますが、三方から光は入って来ます。窓の正面付でもう少し大きく覆ったものも見てみましょう。

吹田市 I様
こちらは遮光2級で生地の色も淡いため明るく感じられると思います。付ける位置も窓枠すぐ上からではなく上部のカーテンボックスのため窓から少し前に出た位置となりその分の空間からも光が入って来ています。生地だけではなく、取付位置も関係してくるという事例のひとつです。
2.プレーンシェードの場合

堺市 M様
遮光2級の生地で作ったプレーンシェードです。どうしても機械本体をブラケットで壁に固定するため壁より前に機械が出てしまうので上部と左右は光が入って来ます。暗くないと絶対ダメな場所でない限りシェードはスッキリ納まるので、下に机やソファなどを置く場所の腰窓には有効だと考えます。

大阪市天王寺区 R様
こちらも遮光度の高い生地でのシェードですが、カーテンボックスからの取付けなので光漏れが大きくなっています。本当に真っ暗でないとダメなのか?多少光が漏れても大丈夫なのか?が商品や生地の規格を決める第一の決め手になりそうですね。
まとめ
寝室なので暗くしたいという場合、眠りに必要な「メラトニン」という物質は、暗いと分泌され、明るくなると覚醒されるので暗さは必要だと考えます。ただ、完全に真っ暗だと逆に不安を感じて眠りにくくなるという場合もあるので常夜灯などのわずかな明かりはあっても良さそうです。
勤務などの関係で昼間に眠らないとダメで、暗くないと眠りにくい方はガイドレール付きのロールスクリーンがおすすめです。日中に眠ることはなく、朝もやや明るくなることで自然に目覚める方が良いのであれば遮光度の高い生地のロールスクリーンやシェードは有効です。
小さな窓や、高い位置の窓、ベッドの上にあったり、机などの台が下にくる場所なども、カーテンだと開け閉めしにくかったり、生地の塊が邪魔になったりするのでスッキリしたお部屋に仕上げるためにも活用されてはいかがでしょうか。