窓に合ったカーテンの巾と長さはどうやって決めたらいい

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窓の大きさに合ったカーテンを作るときには、カーテンの巾はレールの巾から。長さはレールのランナー(カーテンフックを掛ける輪)から床まで、あるいは窓枠下までの寸法が必要となりますが、『なぜなのか?』

そもそもレールは『なぜその位置にその巾で付いているのか?』床までの窓と、腰窓が同じ部屋にある場合『長さはどうやって決めたら統一感が出るのか?』売り場でもよく聞かれる質問をテーマにしてみたいと思います。

 

1.レール取り付け位置と巾について

レール取付可能位置
2×4構造
レール取付可能位置
木造軸組み構造

木造建物の構造には「2x4(ツーバイフォー)構造」「木造軸組み構造」の2種類あり、窓の周りに入っている木の枠組みなどの種類や位置が異なります。レールの取り付けにはレールを受けて壁に固定するブラケットをビスで留める必要があり、ビスがしっかり固定されるためにはビスを打つ位置に木でできたしっかりした下地が必要になります。

大抵の場合、窓枠の上10~15cm位まではビスが打てる「まぐさ」という下地が入っているので、そこへ取り付けをすれば窓枠の上部まで覆える高さにレールを取り付けることができます。巾も窓枠より左右最低5cm~10cmは大きめにして窓から入る光を遮り、室内外からの熱の出入りも防ぐようにしたいところです。天井に近い位置や窓枠より30cm位上に付けたい場合は、設計時から工務店にその旨を伝え希望の位置に下地を入れてもらうようにする必要があります。

 

2.レールの選び方

レール カバートップ
カバートップ
レール リターン
リターン

レールには、一般的なコマの付いたランナーが動く機能レールと木や金属の棒状のレールの上をリングが動くタイプの装飾レールがあります。存在感のあるデザインを楽しむには装飾レールになりますが、しっかり遮光をしたい場合、寒さを防ぎたい場合などは写真のような機能レールにトップカバーを付けたり、カーテンの両サイドにリターン部分をプラスしてしっかり覆うようにすることも可能です。

 

3.スタイルの違い

カーテン 巾 丈
掃出し窓と腰窓

一般的に床までの掃出し窓と腰窓が混在する場合は、この写真のようなイメージになることがほとんどです。腰窓のカーテンの丈は窓枠から15~20cm長くします。

 

カーテン 丈 揃える
見た目のイメージを合わせ、天井の高さを意識させて部屋を広く見せるテクニックとして、こちらのような腰窓のカーテンも床までにするという方法があります。コストは上がりますが、イメージが揃い美しい印象のお部屋になります。

 

カーテン 丈 決め方
こちらは、床に段差がある場合の丈の決め方です。床、棚、立ち上がりなどカーテンの裾が接する場合、接地面から1cm位上がっているときれいに見えます。遮光度を高めたい場合や隙間風を防ぎたい場合は接地面ピッタリにすることもありますが、引きずってカーテンの裾が傷んだり、床の埃が付くことがあるのでこの位上げた方が良いと思います。

 

カーテン 丈 長め
最後は、タップリ床に付く感じで長い丈に仕立てたもの。エレガントでゴージャスなインテリアに向くスタイルです。光沢感のある無地や豪華なイメージの生地が向いています。埃や傷みを気にせず優雅な気分で過ごしたい方向けのタイプになります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。レールの付け方、長さ、カーテンの巾や丈と心地よい生活を送るためには必要な条件が色々あります。それぞれの窓の役割や好みを把握したうえで最適な商品を選んでください。