「暖房をつけても部屋が全然暖まらない…」そんな悩みはありませんか?実は、冬の冷気の多くは「窓」から入り、せっかくの暖房熱も窓から逃げてしまっているのです。
この記事では、窓まわりの寒さ対策として効果的なカーテンの選び方、取り付けのコツ、そして階段へのロールスクリーン活用まで、初心者にもわかりやすくご紹介します。
今年の冬は、暖房効率を高めて「光熱費の節約」と「快適な室温」を両立させましょう。
寒さ対策のカギは「カーテンの選び方」
断熱効果のあるカーテンを選ぼう
一般的なドレープカーテンや透け感のある生地は、見た目は軽やかでも熱を通しやすいため、冬には不向きです。
寒さを防ぐなら、遮光性のある厚手のカーテンが効果的。生地の密度が高く、冷気を通しにくいため断熱性能が高まります。
特におすすめなのは以下のような仕様のカーテンです:
- 裏地付きまたはコーティング加工された遮光カーテン(遮音性・防音性も向上)
- 3級〜1級遮光レベルのドレープカーテン(グレードが上がるほど密度が高い)
また、視覚的にも暖かみを感じられる赤・オレンジ・ベージュ系の暖色カラーを選ぶことで、心理的な「寒さ」も緩和できます。
カーテン丈は「床ギリギリ」が断熱のポイント
掃き出し窓など、床まで届くタイプの窓に取り付ける場合、カーテン丈を長めに設定することで足元からの冷気侵入を防げます。推奨される丈は、「床から1〜2cm上」。長すぎず短すぎず、冷気の通り道をブロックしつつ見た目もスマートです。
隙間風を防ぐ!「リターン仕様」で冷気をシャットアウト
カーテンと壁の隙間も断熱ロスの原因に
通常のカーテンレールでは、どうしても両サイドに隙間ができてしまい、そこから冷気が流入してしまいます。
この“横漏れ”を防ぐためには「リターン縫製」+「リターン金具」の組み合わせが効果的です。
リターン縫製とは、カーテンの端が横方向に折り返すように作られており、壁面までしっかりカバーする仕立て方です。これに専用金具を加えることで、カーテンが壁まで密着し、窓と部屋の空気をしっかり仕切る断熱構造が完成します。
リターン金具がない場合の代替方法
今すぐリターン金具が取り付けられない場合は、カーテンフックの最端部をレース用レールに引っ掛けることで簡易的な「リターン風仕様」にすることも可能です。ただし、この方法はやや固定力に欠けるため、本格的な断熱性を求める方には専用金具の導入をおすすめします。
階段の寒さ対策に「ロールスクリーン」という選択肢
冷気は階段からもやってくる
2階建て・3階建ての住宅では、階段を伝って冷気が降りてくることがあります。これを防ぐには、階段の踊り場や入口にロールスクリーンを設置するのが有効です。
ロールスクリーンはヒダがないため空気の通り道が少なく、より密閉性の高い断熱仕切りになります。冷気は下に、暖気は上に流れるので、ロールスクリーンを設置することにより、暖房であたためた空気も上に逃げるのを防げます!
取り付け位置とサイズに注意
また、ロールスクリーンはメカ(製品幅)より生地幅は小さくなりますので、枠内に収まるように取り付けると、どうしても左右にすき間ができてしまいます。なので正面付けで取り付けることが可能であれば、この画像のように左右のすき間ができないよう少し大きく作ることをおすすめします。
揺れ防止のためには、スクリーン下部のウエイトバーを固定するマグネットキャッチャーの併用も効果的です。
まとめ|「見た目」も「機能」も叶える冬の寒さ対策
冬の室温低下を防ぐためには、窓まわりの断熱が最も重要なポイントです。大きな掃き出し窓には断熱性の高い遮光カーテン、小窓や階段まわりには密閉性の高いロールスクリーンを使い分けましょう。
カーテンとロールスクリーンを同系色で統一すれば、空間全体にまとまりが生まれ、見た目もすっきりと洗練された印象になります。ぜひ、この冬はご自宅の窓まわりを見直し、快適で節電にもつながる「冬じたく」を始めてみてください。