従来、窓まわりといえばドレープカーテンとレースカーテンを二重に吊るすのが一般的でした。しかし最近では、カーテンとロールスクリーンやブラインド、シェードなどの「メカモノ」を組み合わせたコーディネートが人気を集めています。
組み合わせることで、見た目にメリハリをつけるだけでなく、それぞれの製品の長所を活かし合い、機能面でも相互補完ができるのが魅力です。今回は、代表的な5つの組み合わせ例をご紹介し、どのような空間や目的に合うのかを解説します。
1.ロールスクリーン × カーテン|シンプルモダンを引き立てる
ロールスクリーンは、上げ下げだけで日差しや視線を簡単にコントロールできるメカ製品。窓枠の内側にすっきりと納めれば、部屋の印象もスマートに仕上がります。
たとえば、壁の一面にダークグレーのアクセントクロスを使った空間では、重たく見えるカーテン二重吊りより、ロールスクリーンで機能性を確保しつつ、装飾レール+存在感あるカーテンでバランスを取ると、洗練された印象に。
<ポイント>
- ロールスクリーンは窓枠内、カーテンは装飾レールで奥行きある印象に
- 昼はレースカーテンのみ、夜は両方閉めて遮像効果も◎
2.アルミブラインド × カーテン|軽やかでナチュラルな印象に
アルミブラインドは、スラットの角度で光や視線を自由に調整できる便利アイテムです。マットカラーを選べば、金属特有の冷たさも和らぎ、ナチュラルテイストにマッチします。
特に北欧インテリアのような木の家具との組み合わせには、シンプルなブラインドと柄のあるカーテン(写真のような太めの横ボーダー)を合わせることで、空間に遊び心と個性が生まれます。
3.ウッドブラインド × カーテン|重厚感と温かみを両立
木製ブラインドは、天然素材の持つ温かみと存在感が魅力。重厚感がある分、シンプルな無地カーテンよりも、個性的な柄や色をあわせてインテリア全体の世界観を引き立てるのがおすすめです。
例えば、クラシックやヴィンテージ調の部屋には、濃い色合いのウッドブラインドと、ヨーロッパの街並みを彷彿とさせるカーテンを組み合わせることで、上質な雰囲気を演出できます。
4.バルーンシェード × カーテン|やわらかさと上品さをプラス
バルーンシェードは、その名の通りバルーンのようにふんわりとしたフォルムが特徴。一般的には重めの生地と組み合わせることが多いですが、あえてストライプのレースカーテンなど軽やかな素材を選ぶと、抜け感のあるエレガントな空間に。
甘くなりすぎず、程よく華やかさを演出できるので、大人の女性の寝室や応接間にも最適です。
5.ダブルシェード × カーテン|機能もデザインもあきらめない
ダブルシェード(厚地+レースの二重構造)は、遮熱や遮像機能を確保しながら、手前のカーテンで個性を出すことができます。例えば、ダブルシェードは無地でシンプルに、カーテンは木目調プリントや自然柄にすることで、スッキリ感とインテリア性を両立できます。
シェードは横方向にドレープを取らない分、すっきりした印象になるので、大きめの窓でドレープとレース共にカーテンにして重いかな?と感じられる時は、どちらかをシェードにされるのも良いと思います。
<ポイント>
- シェードはスリムなので大きな窓でも圧迫感なし
- カーテンは自由にデザインを楽しめる
6.まとめ|窓装飾は「組み合わせ」で自由自在に
カーテンとロールスクリーン、ブラインド、シェードなどの「メカモノ」を組み合わせることで、窓まわりの表情や使い勝手は大きく変わります。それぞれの製品がもつ機能を活かしつつ、デザイン性もプラスできるのが大きな魅力です。
- 遮光・遮像・採光・断熱といった機能性の向上
- カーテンだけでは出せない、洗練された雰囲気や立体感
- 家具や床、壁紙と調和するインテリアとしての完成度
こうしたメリットを活かせば、「重い印象を軽やかに」「シンプルな空間にアクセントを」「大きな窓でも圧迫感なく快適に」といった理想の窓辺が実現できます。
どの組み合わせが自宅に合うか悩んだときは、窓のサイズや方角、家具や床の色味、暮らし方などに応じて選ぶのがポイントです。
もし迷われた場合は、お部屋の写真や図面をもとに、プロに相談してみるのもおすすめです。組み合わせ次第で、窓辺の印象も暮らしの快適さも、ぐっと変わっていきますよ。