ひとつの部屋にひとつの窓とは限らないもので、掃き出し窓と腰窓、あるいは縦長の小窓がいくつか並んでいるなど、同じ部屋に窓が複数あることがよくあります。その場合、「掃き出し窓と腰窓が同じ部屋にあるけれど、カーテンは同じでいいの?」「小窓や縦長窓はどう組み合わせればいい?」—そんなご相談をよく受けます。
窓のサイズや形が異なると、カーテンのデザイン選びに迷う方は多いもの。統一感を出したい一方で、実用面や家具の配置も考慮したい…。この記事では、異なるサイズの窓がある部屋でも調和のとれたカーテンコーディネートを叶えるための実践アイデアをご紹介します。
おすすめスタイル|カーテンとシェードの組み合わせ
同じ生地で揃えて統一感を出す
もっともベーシックで人気なのが、掃き出し窓にはカーテン、小窓にはシェードを使い、同じ生地で仕立てるパターンです。
同素材で統一することで視覚的なまとまりが生まれ、空間にリズムが出ます。特にナチュラルやシンプルモダンなインテリアには相性抜群です。
- 掃き出し窓:ドレープカーテン(開閉しやすく機能性も◎)
- 腰窓・縦長窓:プレーンシェード(すっきりとした印象)
特徴のあるレースはシンプルなドレープと好相性
こちらも掃き出し窓はカーテン、縦長窓はシェードになります。例えば、レースに柄が入っている場合、ドレープカーテンを無地にすることでバランスが取りやすくなります。柄が引き立ち、お部屋の主役になります。
家具の配置に合わせて、形状を使い分ける
シェードなら、家具との干渉を防げる
腰窓の前にソファや机を置く予定がある場合、カーテンだと生地が干渉して使いづらくなることがあります。
このようなケースでは、窓枠内に収める「プレーンシェード」や「ロールスクリーン」がおすすめです。
- 開閉時に左右へ布がたまらない
- 壁面をすっきり見せられる
飾り棚やTVの近くにも最適
カーテンは開いたときに左右へ生地が寄るため、周囲の物とぶつかる可能性があります。その点、シェードやメカタイプ(ロールスクリーン・プリーツスクリーン)なら上下に昇降するため、干渉しにくいというメリットがあります。
柄物カーテンは小窓に無地を合わせてバランス調整
メインと同柄は避けるべき?
個性的な柄物カーテンをメインに使っている場合、小窓にも同柄を使うと「うるさく」感じてしまうことも。その場合は、デザインに使われている色を抽出し、無地でシェードを作るのが効果的です。
窓ごとにカラーを変えて空間演出
機能だけでなく「雰囲気」を演出する色選び
たとえば、リビング側の小窓は壁と近い色で圧迫感を抑えつつ、ダイニング側の窓には明るいカラーでアクセントを加える手法もおすすめです。
- 壁と同系色:空間が広く見える
- パープル・イエローなどのアクセント:食卓が華やかになる
- 濃色:インテリアの重心を作れる
このように、同じ生地を使わなくても、色でつながりを持たせることで、機能とデザインの両立が可能です。
まとめ|異なるサイズの窓こそ、組み合わせでセンスが光る
複数のサイズの異なる窓がある部屋では、「すべてを同じにする」よりも、「機能・見た目・家具配置を考慮して選び分ける」ことがポイントです。
- 統一感を重視するなら、同生地でカーテン+シェード
- 家具との干渉がある場合は、窓枠内シェードやロールスクリーン
- 柄物は無地で中和し、色でリンクさせるコーディネートも◎
カーテンとメカものの組み合わせにより、美しさと快適性を両立した空間づくりが叶います。次回は、さらにカーテンとメカものの組み合わせをご紹介してみたいと思います。