部屋が映えるカーテン配色術|色相環&3層配色でおしゃれ空間に

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部屋の第一印象を左右するカーテンの色選び。それひとつでリビングも寝室も、まるで別世界のように生まれ変わります。「部屋に映えるカーテン」をテーマに、色相環やトーン選びの基本から、家具や床とのバランス術、よくある誤解の解消までを丁寧に解説します。実践しやすい配色テクニックをマスターして、誰でも簡単に“映える”空間を手に入れましょう。

ナチュラルテイストのリビング

 

部屋が映えるカーテン配色の重要性

カーテンは壁面の大部分を占め、光の当たり方によって色味の見え方が大きく変わるため、インテリア全体の“映え”を左右します。適切な色を選ぶことで、狭く感じていた部屋が広々と見えたり、落ち着いた空間が華やいだりと、同じ空間でもまったく別の印象に仕上げることができます。

寒色系(ブルー・ライトグレーなど)

水色 寒色系でまとめたリビング

淡い寒色系やニュートラルトーンを選ぶことで視覚的な広がり感を演出し、スッキリとした広々とした印象を作り出せます。

暖色系(ブラウン・ベージュなど)

ブラウン 暖色系でまとめたリビング

暖色のアクセントカラーを取り入れると、家族や友人が集まる空間に温かみと居心地の良さをプラスできます。

<配色のポイント>

ベースカラーに統一感を持たせつつ適度な差し色を加えることで、調和とアクセントの両立が可能になり、メリハリのあるおしゃれな空間を実現します。

 

よくある配色の誤解を解消

「全体を同一トーンに揃えれば間違いない」と考えがちですが、実は単調になりやすく平坦な印象を与えてしまいます。また、流行りのトレンドカラーだけを追いかけると飽きが早く、長く愛用できないリスクがあります。

さらに、無難にホワイト系を選ぶと、照明や日当たりの影響で黄味や青味が強調され、かえって浮いて見えてしまう場合もあるため注意が必要です。

ホワイト系でまとめたリビング

 

色相環から見る「コントラスト配色」と「アナログ配色」

色相環を活用した配色には大きく二つの手法があります。補色関係にある色同士を組み合わせる「コントラスト配色」は互いの色彩を引き立て合い、メリハリのあるダイナミックな印象を作り出します。一方、色相環上で隣り合う色を選ぶ「アナログ配色」は色同士の調和が取りやすく、落ち着いたまとまりのある空間づくりに適しています。

同じ色相でも、明度や彩度が異なるとまったく違う印象になります。明度が高く彩度が低いパステル調の色はフェミニンでやわらかな雰囲気を、一方で明度・彩度ともに低いくすみトーンは落ち着いた大人モダンな空間を演出します。さらに、高彩度の差し色をアクセントとして加えれば、目を引くポイントを作ることができます。

色相環

家具・床・壁との色合わせのコツ

  1. 床や大型家具の色味に近いトーンをベースカラーとして決める
  2. ベースカラーに対してお部屋のテーマとして使いたいメインカラーを設定する
  3. クッションやラグ、小物などと連動させたアクセントカラーをプラスする

そうすることで空間に統一感が生まれ、洗練された3層構造の配色が完成します。

シックなリビング

 

部屋別・シーン別おすすめ配色例

《リビング──家族が集まる温かみのある空間》
ベージュ系ニュートラルをベースにテラコッタの差し色を加えると温かみが生まれます。また、ライトグレーをベースにブルー系の差し色を取り入れれば、モダンかつ爽やかな空間が完成します。

《寝室──心地よい眠りを誘う落ち着いた配色》
寝室にはダークグリーンとアイボリーのシックなコントラスト配色がよく合います。ペールピンクとグレージュを組み合わせるとフェミニンな雰囲気になり、リラックス効果を高めます。

《子ども部屋・ワークスペース──遊び心と集中力を両立》
子ども部屋にはパステルイエローとホワイトの組み合わせが明るく楽しい印象を作り出し、一方ワークスペースではネイビーとマスタードイエローのビビッドなコントラストが集中力を高めます。

 

まとめ

「部屋に映えるカーテン」を叶えるには、色相環とトーンの基本を押さえ、家具や床とのバランスを考慮することが大切です。コントラスト配色とアナログ配色を使い分け、ベース・メイン・アクセントの3層構造で色を選べば、どんな部屋も簡単に映える空間に変わります。サンプルを自然光下で確認し、タッセルやレースで仕上げる一手間を加えて、ワンランク上の“映える”インテリアを実現しましょう!

 

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