カーテンを取り付けるにあたり不可欠なのはカーテンレールです。
存在感があり見た目もおしゃれな装飾レールを選ぶのか?
ランナーがスムーズに動くことで開け閉めにストレスがなく、カバートップやリターンを付けることで省エネなどの効果も追加できる機能レールを選ぶのか?
どちらを選ぶかで、長い目で見た光熱費コストも変わってきます。そこで今回は、それぞれのレールの長所短所や追加できる機能などを説明していきます。
1.お部屋のイメージを作る”装飾レール”

グレイスノーヴァ19
見た目も豪華、常に目に入る状態でお部屋のビューポイントにもなるレールです。レース側のレールは開け閉めが頻繁な場所は機能レールにするのがお薦めです。デザイン重視で行くなら両方リングランナーにするとおしゃれなイメージが強調されます。
家具や床のテイスト、色に合わせてトータルコーディネートすると非常に洗練された雰囲気のあるお部屋に仕上がります。また、レールの種類は限られますが、3mを超えるワイドな窓や片開にしたいコーナー窓にも対応できる特殊なリングランナーを採用しているモデルもあります。
注意点としては、装飾レールの場合レール自体に重量があるので、特に金属製のものの場合は取付場所の下地がしっかりしていることが条件になります。さらに装飾部分が長いので窓の両側にスペースがあること。それと、カーテンの上部と両サイドは空いているので、特に寒さを防ぎたい場所には不向きと言えます。
2.名前の通り機能的な”機能レール”

ネクスティ
価格も手頃でランナーもストレスなく動き、カラーバリエーションも多いのが機能レールです。天井の掘り込み部分に取り付けたり、ドレープを閉めた時にカーテンでレール前面が隠れるのでレールというよりカーテンが主役のお部屋に向いています。

レガートグラン
こちらのように同じ機能レールでも装飾レールのように常にレールを見せるタイプのものもあります。両方の良いところをミックスしたものになるので、窓枠の両側にスペースがなくて装飾レールが付けられない場合や、開け閉めがスムーズな方が良い場合はこちらを選択されると良いでしょう。

ネクスティ_カバートップ
また、機能レールの良いところは省エネがしやすいということです。窓から逃げていく室内の熱量は40%以上にもなります。カーテンを付けることでかなり改善はされるのですが、特に冬場の冷気はレール上部からカーテン内部を通って床に出てきます。
これを防ぐためにはこの写真のようにレール上部にカバーを取り付けたり、カーテンの両サイドを長く作り、レース用のレールの方まで覆ってしまう”リターン”というものが有効です。上部を覆うことで12%、リターンを付けることでさらに14%の省エネ効果が上がると言われています。また、カバーを拭くだけで良いので上部の掃除も楽になります。
3.装飾効果と機能が一体化した”ボックス付きレール”

ノイボックス
カバートップ付きのレールにせず、レール自体をボックスで囲ったタイプのレールもあります。カーテン上部をしっかり覆うので省エネ効果は高いものになります。
天井いっぱいの高さに取り付けるのであれば上のカバーがないタイプでも良いと思いますが、こちらも重量があるので、取り付けにはしっかりした下地が必要となります。高い位置からのカーテンは、カーテン自体の重量もあるので意外と壁への負担が大きく、そこも考慮しましょう。
まとめ
カーテンレールの選びは、単なるカーテンの取り付け手段にとどまらず、お部屋全体の印象やエネルギー効率に大きく影響を与えます。装飾レールは、見た目の豪華さを求める場合は魅力的な選択肢であり、インテリアコーディネートの一部として活用できます。一方で、機能レールは実用性を重視し、省エネ効果を高めることが可能です。さらに、ボックス付きレールは装飾効果と機能性を兼ね備え、エネルギー効率を引き上げる選択肢となります。
カーテンレールを選ぶ際にはお部屋のサイズ、窓の形状、また目的に応じた機能を考慮に入れることが重要です。特に取り付けの際には、レールの重量と取り付け位置の下地をしっかり確認し、快適で美しい窓周りを実現しましょう。最適なカーテンレール選びの参考になれば幸いです。