今では、必ずしも「カーテン=ヒダのあるスタイル」が主流というわけではありません。生地がフラットな形で上下昇降するシェードやロールスクリーン、横開きカーテンでもヒダをとらないフラットカーテンなど様々な種類があり、それぞれの人気が高まっています。
今回は、そんな中でも、ボリュームのあるカーテンのヒダスタイルを選ぶメリットとは、一体何なのかについて考えていきたいと思います。
冷暖房の効率や遮光性のアップに繋がる
ボリュームがあるほど生地量も多く、生地が重なり合うと密になります。そして、ヒダの部分に空気が溜まるところがたくさんできるため、冷暖房を使用した際に空気が外へ逃げるのを防いでくれたり、生地が密になる分、遮光性のアップへと繋がります。
特に、部屋の温度は窓からの冷気や熱気に影響されやすいため、できるだけ保温性や遮光性を上げることが大切です。遮光などのカーテン生地自体の機能だけでなく、ヒダがあることによってこのような効果があるとは驚きですよね。
ボリューム感が演出する高級感
ヒダをとるカーテンの大きな魅力の1つとして、ヒダのボリューム感が作り出す高級感が挙げられます。ボリューム感があるほど、豪華さもアップし、カーテンの存在感が際立ちます。オーダーカーテンでは、ヒダのボリューム感を選ぶことができるため、自分好みに作ることができます。
ボリュームを多くすることで、ヒダが広がりやすくなるというデメリットはありますが、形態安定加工などのヒダを整える熱加工をしていれば、膨張感を抑えることができます。たっぷりとあるヒダが作り出す美しさは、生地がフラットなシェードカーテンとはまた違った、とても贅沢な印象を演出します。
開閉の操作がより簡単になる
基本的に、カーテンは毎日開け閉めの動作をします。頻繁にその動作を行う窓ほど、スムーズに開閉できるのが理想です。
シェードやロールスクリーンは機械操作のため操作部分がついており、チェーンやコードで開閉を行います。また、ヒダをとらないフラットカーテンの場合、ヒダの凹凸がない分、生地は少し掴みにくさを感じることがあります。
それに比べて、ヒダがあるカーテンであれば、単純にヒダの部分を持って左右に動かすことができ、何も考えなくても無意識的に開閉ができるメリットがあります。さっと動かせて収まりも良ければ、毎日の開閉もストレスなく行うことができます。
まとめ
いかがでしょうか。カーテンのヒダは、見た目のボリューム感からくる高級感や美しさがあるだけでなく、その形状から得られる機能的なメリットもたくさんあります。1つ1つが小さなメリットであっても、それらが揃えば大きな魅力になります。
もちろん、人それぞれの生活スタイルによってインテリアに求めることは異なるため、すべての人にこれらの点がメリットになるとは限りません。しかし、このようなメリットがあるのを知ることにより、選択肢や考え方が広がったりするきっかけになればと思います。