知ってそうで意外と知らなかった、フック・タッセル・ふさかけについて

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知ってそうで実は意外と知らなかった!?「カーテンフックの形」「共生地タッセル」「ふさかけ」についてご存じでしょうか。この3点、当たり前のように何気なく触れていることも多いのではないかと思います。そこで今回は、カーテンを購入するとき、事前に知っておくとよいことをご説明します。

 

カーテンフックの形


フックの形は2種類あります。カーテン業界では、「Aフック(もしくはAタイプ)」と「Bフック(もしくはBタイプ)と呼ばれています。写真のようなプラスチック製のアジャスターフックを使うと、Aフック、Bフック、どちらにも調整可能なので、最近では利用されることも多くなりました。

Aフックをレールへ掛けた状態
Bフックをレールへ掛けた状態
では、「Aフック」「Bフック」はどういう時に使うのか、使い分けるのか・・・大きな違いはカーテンレールを隠すか隠さないかにあります。レールが見える「Aフック」はどのようなカーテンレールにも対応できます。レールが隠れる「Bフック」は装飾性のない機能性レールを隠したい場合によく使用しますが、それだけではなくレールより上にカーテンが来ることで光漏れを抑えてくれる効果もあります。

見た目だけの問題とも言えるので「Aフック」であればどのようなレールにも問題なくご使用いただけますが、気になる方は購入する前に一度確認し、販売店の専門スタッフに相談してみましょう。レールの種類や取付け方を考慮して、最善のカーテンフックの種類を提案してもらえます。

 

共生地タッセルについて

共生地タッセル
カーテンを購入すると、大体ついてくる輪っかがついた生地の“帯”のようなもの。「一体何?」と思うかもしれません。これは「共生地タッセル」と言って、日中カーテンを開けている時にカーテンをまとめておくために付いているものです。

カーテンをタッセルでまとめる
カーテンをまとめる作業が手間に感じる方は、いらないものが付いてきたと思うかも知れませんが、端に寄せたカーテンは、なかなかきっちりと行儀よく端にまとまってくれません。タッセルでカーテンをまとめているだけで部屋の中がスッキリして見えるので、部屋をきちんとみせたい方には必要不可欠アイテムということを覚えておきましょう。

 

ふさかけ について

ふさかけ設置
最後に、先ほどご紹介した「共生地タッセル」を使用するために必要な「ふさかけ」をご紹介します。窓に対して外側に左右対称に付いている取手のような小さな部品、これが「ふさかけ」です。タッセルの輪っかを引っ掛けるために使用します。

ふさかけ種類
カーテンレールが付いてれば大体付いているはずですが、もし壁面についていない場合は購入をおすすめします。穴を開けて使用する「ネジ留めタイプ」と、裏側に粘着素材が付いていて貼り付けて使う「接着タイプ」の2種類があり、こちらもカーテンフックと同じようにホームセンター等で購入可能ですので、無ければ簡単に手に入れる事ができます。

賃貸住宅では穴を開けれないことが多いので、あらかじめついていない部屋なら、接着タイプがいいのではないでしょうか。ただし、接着部分の素材等によっては、剥がすときに壁の塗装や壁紙が剥がれることもあるため、ご注意ください。

タッセルを掛けるところ
例えば、壁にふさかけを付けられないような場合に、共生地タッセルを後ろで結ばれる方もいらっしゃいます。共生地タッセル以外にもマグネットで束ねることができる装飾タッセルなどもあります。ふさかけが取り付けられない場合でも、工夫次第でカーテンをまとめる事は可能ですので、悩んだ時は専門店の販売スタッフに相談してはいかがでしょうか。

 

まとめ

今回は、初めてカーテンを購入される方が最初に悩んだり、疑問を持ったりするのではないかと思われるポイントを解説いたしました。特殊な縫製や、グレードの高いオーダーカーテンでの注文となると、今回ご紹介した以外の「カーテンフックの形」や「吊り方」などもありますので、一般的なカーテンの話としてお考えいただければと思います。

初めて自分で購入するカーテンで過ごす空間が少しでも快適になるように、ご参考になりましたら幸いです。