カーテンレールの便利な付け方と活用パーツ完全ガイド

カーテンレールは、ただカーテンを吊るすだけの部品ではありません。設置条件や生活動線によっては「窓上部が隠れない」「扉や壁と干渉する」「カーテン同士がぶつかる」など、思わぬ不便が生じることもあります。

本記事では、そうした問題を解消し、見た目も機能性も向上させる便利な取付方法と専用パーツを、具体例とともに紹介します。

 

1.窓上部までしっかり覆いたい場合

LTブラケットで高さを確保

窓枠にしかカーテンレールを取り付けられない場合、カーテンの上部が窓を覆えず光漏れや見栄えの問題が生じます。

カーテンレール ダブルブラケット 窓枠上取付

そのような時は、LTブラケットを使えば、レールを窓枠より上に持ち上げて設置できるため、カーテン出窓の上部を覆うことができます。

カーテンレール LTダブルブラケット

【メリット】

  • レールを窓枠より高い位置に固定でき、上部までカーテンで覆える
  • 防寒性・遮光性も向上し、見た目もすっきり

 

2.扉や壁との干渉を避けたい場合

ドレープとレースのレールを分離

実は結構よくあるケースなのですが、クローゼットや物入れの扉がカーテンレールに当たり、扉が開きにくくなることがあります。

カーテンレール クローゼットの扉との干渉

この場合は、ドレープ用とレース用のレール別々に設置することで干渉を回避できます。

カーテンレール クローゼットの扉との干渉解消

【ポイント】

  • レース用は窓枠上部に
  • ドレープ用はLTエキストラシングルブラケットで出幅を抑えて設置
    これにより扉との干渉を避けられます。

 

3.カーテン同士や窓枠との干渉を防ぎたい場合

エキストラダブルブラケットで間隔を広げる

壁から窓枠が突き出ていたり、厚地カーテンとレースがぶつかる場合があります。

カーテンレール レースとドレープが当たる

そのような時は、専用のブラケットを使ってレール間隔を広げるのが有効です。

カーテンレール カーテン同士がぶつかる

【ポイント】

  • エキストラダブルブラケットなら、レール同士の間隔を確保
  • カーテンの動きがスムーズになり、重なりやひっかかりを解消
    ※お部屋側に約2.5cm出るため、前方スペースが必要です。

 

4.タッセルなしできれいにまとめたい場合

カーテンストッパーで位置固定

タッセルを使わずにカーテンをまとめたい場合は、カーテンストッパーが便利です。

カーテンストッパー カーテンを抑える

カーテンストッパーは、トーソーのネクスティとエリートの2種類のレールに取り付けができる便利なパーツです。A・Bのパーツに磁石が内蔵されており、指定位置でランナーを止められます。

カーテンストッパー カーテンを抑えるパーツ

カーテンストッパー未使用

カーテンのボリュームに左右されますが、カーテンを開けた時にこれ以上中央へ行って欲しくない位置にこのパーツを取り付けておくと、タッセルでカーテンをまとめなくてもその位置でカーテンが止まってくれます。

カーテンストッパー 取付後写真

カーテンストッパー使用時

形態安定加工と組み合わせれば、ヒダがきれいに収まり、すっきりとした印象に。

【メリット】

  • 毎回タッセルを結ぶ手間が省ける
  • 指定位置で確実に止まる

 

5.複数の小窓を効率よく装飾したい場合

中間ストップで1本のレールを区切る

中間ストップ 1本のレールで小窓を飾る

小窓が並ぶ場合、それぞれにレールを付けるとコストが増えます。

中間ストップを使えば、1本のレールで複数の窓を区切ってカーテンを取り付け可能。必要な部分だけを開閉でき、見た目もすっきりします。

中間ストップ 小窓を1本のレールで飾る

【活用例】

  • 縦長のスリット窓が並ぶデザイン住宅
  • 2〜3連の小窓

 

まとめ

カーテンレールの設置は「壁の位置」「窓枠の出っ張り」「扉の可動域」など、条件によって柔軟な工夫が必要です。
今回紹介した便利パーツを活用すれば、以下のような悩みを解決できます。

  • 光漏れ・遮光不足
  • 扉や窓枠との干渉
  • カーテンの重なりや引っかかり
  • タッセルなしでの整え方
  • 複数窓の効率的な装飾

レールやブラケットは地味ながらも窓装飾の完成度を大きく左右します。状況に合わせた選択で、快適で美しい空間を実現しましょう。

 

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