掃き出し窓をカーテンにして、横の腰窓やスリット窓、小さめの連なった窓をシェードでスッキリとまとめるというコーディネートはよく使われますが、一口にシェードと言っても色々なスタイルがあります。今回は、シェードについてお話ししたいと思います。
1.プレーンシェード

前幕、後ろ幕ともプレーンシェード
こちらはもっとも多い組み合わせです。降ろした時には平面になる生地がふんわりとたたみ上げられて行きます。ただ、遮光生地など厚手の生地の場合は馴染んで来るまでドレープ側が少しふくらんで前に出てきますが、使ううちに落ち着いて来ます。
2.シャープシェード

シャープシェード
15cmくらいのピッチで水平にバーが入り生地を平行にきちっとたたみ上げて行きます。遮光などの厚手の生地も膨らみ過ぎずスッキリまとまります。
3.シャープシェードとプレーンシェードの組み合わせ

前幕がシャープシェード、後ろ幕はプレーンシェード
遮光生地などの場合、前幕をシャープシェードできちっとたたみ上げるようにし、後ろのレースはやわらかさを生かしてプレーンシェードにすると、日中レースを降ろしている時にバーが見えないのでスッキリします。
4.バルーンシェード

バルーンシェード

出窓タイプのバルーンシェード
ふんわりしたエレガントなボリュームと曲線の形がとても素敵なバルーンシェードです。窓枠に平行に付けるタイプと、出窓の出っ張りの形に沿って取り付けるタイプがあります。裾のフリルはカーテン生地と同じにしたり、別のトリムを付けたり、何も付けないシンプルなスタイルも可能です。
5.オーストリアンシェード

オーストリアンシェード
バルーンシェードよりもっと細かいピッチでタックが入るようにした豪華でエレガントなスタイルがオーストリアンシェードです。バルーン同様に出窓タイプにすることもできます。
6.サイドバルーンシェード

サイドバルーンシェード

サイドバルーンシェードを閉めたところ
縦に細長い窓が並んでいるような場合には、このようなスタイルもオシャレです。一見カーテンが閉まっているように見えますが、開くと片側が斜め上に上がり美しい形になります。窓が一つの場合でも縦長であれば大丈夫です。意外性がありとても素敵な窓になりますね。
7.ムーススタイル

ムーススタイル
やわらかいレースの風合いを生かしてエレガントな表情になるのがムーススタイルです。印象的な形のシェードなので廊下の突き当りの明り取り窓などにも最適です。
最後にレースを絵羽柄のものにした場合、裾を真っすぐに仕上げずレースの刺繍部分を生かして残すスタイルがありますのでその写真もご紹介します。

レースの裾のデザインを残して仕上げたスタイル
左側が裾の刺繍を残したスタイルになります。通常の仕上は右側になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。開けると窓の横に生地が束になってボリュームが出るカーテンと、たたみあがることによって窓周りがスッキリするシェード。開け閉めがカーテンより少し時間がかかることと、お洗濯の際生地の取り外しが最初は慣れないかと思いますが、カーテンではできないスタイルもありますので、検討されてみてはいかがでしょうか?