皆さんの睡眠時間って何時間くらいですか?睡眠学的には6~8時間ですが個人差もあります。ただ時間だけでなく大切なのは『睡眠の質』。体を休めるだけではなく睡眠中には大切な脳の中の情報の整理や定着、そして認知症の原因とも言われる脳の中のゴミの掃除など、『睡眠』には本当に大切な役割があります。
ソファで寝落ちしてしまった時など、寝たような感じがしなかったりしませんか?6時間睡眠が2週間続くと2晩徹夜したのと同じ疲労が溜まるとも言われるほど人間にとって必要不可欠な『睡眠』を取るための理想の寝室についてお話します。
1.部屋の位置と室温
静かで落ち着ける場所、道路や外部からの音や光、生活音を防げる位置にあることが望ましいです。「音」と「光」が最も重要なファクターになるので遮光カーテンなどをうまく利用して整えることをお勧めします。

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通常の遮光カーテンでも機能はありますが、さらに効果を高めたい場合はこのような特殊な生地でのライニング(裏地)をおすすめします。
眠りに最適な室温は、夏:25~28℃、冬:16~20℃といわれます。右側の写真のように反射する面を窓側になるように縫い付けることで遮熱効果も高まり、冬はライナーとの間の空気層で保温ができます。
こちらの生地での試験データは下の図の通りです。遮音にも効果が上がりそうですね。
2.窓と光
窓は部屋の換気と採光のために必要不可欠なものです。欲を言えば朝は東側からの光で目覚められるようにできるのがベストですが、睡眠中に光が妨げにならないように窓はしっかり覆う方が良いでしょう。
遮光カーテン+リターン、カーテンボックス、メカものならサイドのガイドレールなど遮光度を上げるものも色々あるので店頭でご相談ください。
室内の照明も大切な要素になります。多くの家で寝室にもLEDの天井照明が付いていますが、光が直接目に入る位置にあると脳が眠りモードに入らずなかなか寝付けなくなります。
寝室の照明は小さなダウンライトや間接照明などにして、ベッドサイドのスタンドや優しい光のフロアライトで補うようにするのがおすすめです。寝る時間の少し前から、できればリビングの照明も少しづつ落とし、眠りのための準備をするのが良いと言われています。

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3.寝具
マットレスや敷布団は、体型や寝姿勢に合わせて硬さや素材を選びます。真っすぐ立っている時の姿勢がキープできるよう腰が沈みすぎないものがおすすめです。枕も頭だけでなく肩まで乗るようにすると快適な寝姿勢をつくれます。
掛布団も季節により中身やカバーを工夫します。布団の中(寝床内)が33℃±1℃になるのが最も快適な温度です。夏は熱がこもらないように綿や麻のもの、冬は暖かさを逃がさないように羽毛と毛布を重ねるなど組合せが大切です。
まとめ
大谷翔平選手が毎日10時間睡眠を確保しているのは有名な話です。深いしっかりした睡眠が取れると、その日の練習や試合での成果が睡眠中に脳の中で整理され記憶として定着され翌日からのパフォーマンスアップへとつながります。
脳の中に溜まったゴミも将来の認知症の要因になるので睡眠中に排泄できるよう質の良い睡眠を取る必要がありますね。ついつい削りがちな睡眠、スマホは早々に別室に置いて良い環境でお休みください。