お客様から、「うちは寒いのですがどのようなカーテンを選べばよいでしょうか?」「カーテンの丈で寒さは変わるでしょうか?」「暑さも防ぎたいのですが遮光のカーテンが良いでしょうか?」
といったご質問をいただきます。
新築の省エネ住宅でも窓などの開口部から出入りするエネルギーをどのくらい防げるかで効率は変わってきます。今回は、省エネに効果ありのカーテンについてお話します。
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熱の流出入について
この図のように、夏の冷房時に開口部から外の熱が入る割合は71%とされています。冬には開口部から流出する割合が48%とされています。省エネを考えるうえでこれは大きな数値と言えます。では、どういうカーテンの生地が熱の出入りを防ぐのに効果的なのでしょうか。
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省エネに効果のあるカーテン生地
一般的に遮光のドレープカーテンは、遮熱にも効果があるとされていますが、真っ暗にはしたくない方もいらっしゃると思います。熱の移動を防ぐのに役に立つのは空気層なので、遮光のカーテンでなくても少し太い糸を使ってふんわりとした風合いのある織物や、多色の糸を使い、層が厚くなったような生地のものは、中に空気を含むので遮熱率が上がり効果があると言えます。
モール糸(たわしのように中央から外に向かって毛の束が出ている特殊な糸)を使った織物でふんわりとして、空気を含む生地になります。(遮光なし)(スミノエD7084)
ベルベットのように見えるやわらかい織り方の生地です。ツルツルした張りのある生地とは違いやわかく空気を包み込みます。(遮光1級)(スミノエD7289)
クラシック調のベロアタイプの織物です。生地表面にパイルが立っているので空気層ができます。(遮光なし)(マルクラオリジナル クラッシィ)
多色の織物になります。何層にも糸が潜り込んでいるので生地も厚くなりその分空気を含むことができます。(遮光なし)(川島織物セルコンFF1011)
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まとめ
各メーカーにより表記は異なりますが、カーテンなしの状態と比べて省エネ効果が何%くらいあるのか?保温効果が何%あるのか?夏のECO効果がどのくらいあるのかをカタログのスペックで調べることもできますので、カーテン卸館のサイトより各社のWEBカタログをご覧いただき、生地決定のご参考にしていただければと思います。