最近話題になっている「ジャパンディ」というスタイルをご存知ですか?ジャパンディとはヨーロッパ発祥の言葉で、日本を表す「ジャパニーズ」と北欧テイストを表す「スカンディ」を組み合わせた造語で、海外からみた日本の和のテイスト=日本の禅に通じる”和の静”と、北欧の“シンプルな美”を融合したスタイルです。
スタイリッシュな中に温もりを感じる北欧インテリアに日本の侘び寂びを取り入れたミニマムな空間。みなさんから愛されるジャパンディの魅力と取り入れ方のポイントをご紹介します!
1.ジャパンディスタイルと和風モダンの違い
和風モダンスタイルは和風インテリアをベースに北欧風インテリアをミックスさせたものに対し、ジャパンディスタイルは北欧風インテリアをベースに和風インテリアをアクセントにしたスタイルです。
和を意識しすぎると、和風モダンになってしまいます。ジャパンディスタイルは和要素を2割程度にし、北欧家具や照明などを入れ、和が強くなりすぎないようにしたスタイルです。
2.和風インテリアと北欧風インテリアの共通点
和風インテリア、北欧風インテリア、どちらもミニマルなデザインの木製家具や、ナチュラルカラー、柔らかな光の間接照明などを取り入れた落ち着いたスタイルです。
北欧風インテリアは日本の住宅になじみやすく、比較的挑戦しやすいナチュラルなアースカラー(自然界にある色)が多く、リネンや木などの素材を使用し、平穏な雰囲気を作り出すことによって自然の重要性を強調したシンプルなインテリアです。
3.ジャパンディスタイルのポイント
和を取り入れるさじ加減や、空間の余白による美しさ、アースカラーをアクセントにアイボリー、ベージュ、グレーなど主張しすぎないナチュラルカラーで統一、カラーと同様に、素材もナチュラル(天然素材)がジャパンディスタイルのポイントです。
日本特有の美意識、洗練された侘び寂び(わびさび)の雰囲気、この侘び寂びの美意識をインテリアに取り入れ、ジャパンディスタイルの部屋を趣のある空間にします。侘び寂びとは質素な物や景色に風情を感じる事です。
4.カーテンの取り入れ方のポイント
インテリアをディスプレイする場合も、余白を意識して多めに空間を作ります。ジャパンディの大切なポイントは、ミニマムな空間作りです。そのため、物や柄が多すぎるのは避け、もう少し飾りたいな…くらいがちょうどいいバランスになります。
カーテンを選ぶ際には、アースカラーと天然素材のリネンやコットンなどが良いでしょう。柔らかい自然な色合いであたたかみのある印象の部屋になります。
近年流行している縦型ブラインドやロールスクリーンなどは機械的でクールな印象を受け、モダンに近い要素があるため、ヒダやボリュームも抑え気味にした一般的な「カーテン生地」がおすすめです。
また、ミニマムな空間には、カーテンの存在は大きくしない方が良いので、壁の色に近い色が合います。人気のグレージュカラーは部屋を一気におしゃれな空間に。天然素材のグレーカーテンも透け感が綺麗で心地よい空間に。アースカラーの色合いがジャパンディスタイルにも合います。
まとめ
SDGsの観点からも注目されているジャパンディスタイル。和紙、麻、綿、畳、大理石、植物…天然素材のアイテムを取り入れ、やがて土に還る素材、環境を壊さない素材というサスティナブルという面も意識し、居心地の良いインテリアを取り入れた、ミニマムな心地いいおしゃれな空間です。
ジャパンディは今注目されているトレンドスタイルですが、ナチュラルで明るい色合いのシンプルなスタイルなので、時代や流行に左右されず永く愛されています。ぜひジャパンディスタイルで、心地いいおしゃれな空間を取り入れてみてはいかがでしょうか。