かさばらずスッキリとモダンな見た目が人気の縦型ブラインド(バーチカルブラインド)。最近はドレープタイプの生地のみのものより交互にレースタイプの生地を挟んだものなど、切り替えがきくもの。カーテンと同じようにドレープとレースの使い分けができるものに人気が集まって来ています。
今回は、当店の施工事例の中から「ペアツーウェイ」と言われるものと「バックレース」と言われるものの2種類をご紹介いたします。
1.ペアツーウェイ(大阪府松原市 Y邸)
「ぺアツーウェイ」はレースとドレープのスラットを交互に吊るすのではなく、巾の半分にレースのスラット、もう半分にはドレープのスラットが吊るされたものです。すべてをレース、あるいはドレープにすることもできますし、日中日差しが入ってくる半分側をドレープで遮ってもう片側はレースにしておくことも可能です。
要するにカーテンを使うような感覚に似ていると言えます。難点は、全体をレースあるいはドレープにしたいときに使わない方を端に寄せる必要があり、寄せたスラットの溜まりしろを窓の両サイドに設けないと出入りをする場合端に寄せ集めたスラットが邪魔になるということが生じます。
設置後レースのスラット(羽)をガラス面に垂直にした場合。スラットの種類が一種類の製品だと羽の回転で光を取り入れた場合、間からお部屋の中が見えることになります。
ドレープのスラットを左端に寄せ、レースのみで窓を覆った場合の見え方。
1,800mm巾の窓の場合、両側に600mm位のスラットのたたみしろを設けないと窓の内側に寄せた羽が入って来るので、製品全体の巾は3,000mm位になってしまいます。レールのジョイントはできないため搬入経路が確保できない現場への設置はできないということになります。
レースのスラットを右端に寄せ、ドレープのスラットのみで覆った場合。壁からはスラット巾のみ飛び出す感じで、カーテンのようなボリュームにはならずスッキリと納まっています。
2.バックレース(大阪市中央区 Y邸)
ドレープルーバーとレースルーバーがL字型に繋がれているため回転角度によりレース面、ドレープ面の切り替えができるタイプになります。
レールの中心軸を中心に75mmまたは100mmの羽分が部屋側または窓側に出てくるので、カーテンボックスに取り付ける場合は100mm巾のルーバーの場合、ボックスの巾は180mm以上ある必要があります。
バックレースのドレープのスラットを全面に出した見え方、この時レースのスラットは窓に対して垂直方向に向いています。センターレースだと交互に吊られたドレープとレースは重なり合って閉じられるため、部屋側へも窓側へも飛び出しはなくスッキリと納まります。
レースのスラットを全面にした場合。この時ドレープのスラットは部屋側へ飛び出して来ています。窓全面にスラットの巾分(この場合は100mm)が飛び出して来ることになります。
まとめ
スタイリッシュでスッキリした仕上がりになるバーチカルブラインド。機能や操作方法が色々ありそれぞれの良さや難点があります。取付場所の条件や使いたい機能を検討して時間がかかっても最適なものを選ぶようにしましょう。
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