遮音・防音カーテンを選ぶ前に知っておきたい3つの落とし穴と対策

「道路の車の音がうるさい」「夜勤明けで昼間に眠りたい」「近所への音漏れが気になる」——そんなお悩みから「遮音カーテン」や「防音カーテン」を探す方が増えています。

でも、遮音カーテンは普通のカーテンとは違い、選ぶときに注意しておきたいポイントがいくつかあります。今回は、失敗しないために知っておきたい「遮音・防音カーテンの特徴と注意点」を3つにまとめてご紹介します。

 

1.防音カーテンは“洗えない”ことが多い?

洗えないカーテン

遮音や防音の効果を発揮するために、カーテンの裏面には「アクリル樹脂」や「アルミコーティング」が施されていることが一般的です。これらの加工は音を跳ね返したり吸収したりする役割を担っていますが、実はとても繊細です。

そのため、家庭用の洗濯機で洗うと、裏地がはがれたり劣化する恐れがあります。さらに、ドライクリーニングにも対応していない製品が多く、メンテナンスには注意が必要です。

お手入れ方法の例:

方法 推奨度 内容
掃除機でのほこり取り 表面のほこりを優しく吸い取る
湿らせた布で拭く 軽く水分を含ませた布やスポンジで優しく表面を拭く
洗濯機での丸洗い × コーティング剥がれの原因になることがある

 

2.遮音できる「音の種類」に限りがある

「防音」と聞くと、すべての音がシャットアウトされるように感じますが、実際には効果がある音域に違いがあります。一般的な遮音カーテンは、高音域(例:バイオリン、ピアノの高音、話し声)には比較的効果を発揮します。

一方で、車のエンジン音や重低音の振動などの低音に対しては、カーテンだけでは十分に防ぐことができないこともあります。

遮音効果の比較表:

音の種類 遮音カーテンの効果 コメント
話し声・ピアノ 高音域に強いため効果が期待できる
車の走行音 一部の音は軽減されるが完全ではない
重低音(低周波) × カーテンのみでの対策は難しい

 

3.カーテンが重いため「レールの強度」に注意

カーテン 重い

遮音・防音機能を持つカーテンは、生地に重みがあり、通常のドレープカーテンよりもずっしりしています。そのため、既存のカーテンレールに負荷がかかりすぎてしまうことがあります。

特に、プラスチック製のフックや、経年劣化したレールの場合、カーテンの重さに耐えられず、

  • レールが落下した
  • フックが外れた
  • 開閉がスムーズにできなくなった

といったトラブルも。

事前にレールの強度や取付け具合を確認し、必要があれば以下の工夫を取り入れると安心です。

  • 丈夫な「金属フック」に変更
  • ヒダを減らして生地のボリュームを軽減

 

よくあるご質問(FAQ)|遮音・防音カーテンに関する疑問にお答えします

遮音カーテン FD-52410

Q1. 遮音カーテンと防音カーテンの違いは何ですか?
A.厳密な定義はメーカーによって異なりますが、一般的には「遮音カーテン」は音を反射・吸収して音漏れや騒音を軽減するタイプ、「防音カーテン」はそれに加えてより高密度な素材で構成され、遮音性能を強化したタイプを指します。ただし、日常的な生活音対策では両者に大きな差はないことも多いです。

Q2. 防音カーテンの重さはどのくらいですか?
A.一般的なドレープカーテンと比べて約1.5~2倍ほど重いことが多いです。大きなサイズになると1枚で数キロになることもあり、レールの耐荷重確認や金属フックへの変更が推奨されます。

Q3. 賃貸でも取り付けられますか?
A.既存のカーテンレールがしっかりしていれば取り付け可能ですが、重量のある防音カーテンを使用する場合は、突っ張り式の簡易レールやテンションポールは避けた方が安全です。心配な場合は、レールの状態を確認するか、軽量タイプの防音カーテンを選ぶと安心です。

Q4. 遮音カーテンを設置すれば、外の音は完全に聞こえなくなりますか?
A.完全に遮断することは難しいです。音には空気を伝わる「空気伝播音」と、建物を伝わる「固体伝播音」があります。カーテンは前者には有効ですが、後者には効果が限定的です。そのため、音の侵入経路に合わせて複合的な対策が必要です。

 

まとめ|遮音カーテンは“万能”ではないが、“効果的”に使えば快適空間に

いかがでしたでしょうか?遮音・防音カーテンは、「すべての音を完全に防げる」わけではありませんが、室内の音環境を快適にする上では非常に有効なアイテムです。

特に、生活音の軽減や、遮光・断熱といった副次的な機能も兼ね備えている製品が多く、上手に選べば大きな満足感が得られます。今回ご紹介したポイントを充分に考慮したうえで購入されることをおすすめします。

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