「装飾レールに合うカーテンを注文したいけど、測り方がわからない…」「機能レールとは違うの?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事では装飾カーテンレールの正しい採寸方法を、わかりやすく解説します。
測り方の基本を押さえるだけで、見た目も使い勝手もぐっと良くなります。カーテン選びで失敗しないために、採寸のポイントを順を追って確認していきましょう。
1.装飾レールとは?まずは“レールの種類”を理解しよう
「装飾レール」とは、レールそのものがインテリアの一部としてデザインされているタイプのカーテンレールのこと。木製やアイアン風など、なんと言っても見た目のおしゃれさが特徴です。
これに対して、「機能性レール(機能レール)」は、開閉のしやすさや耐久性など、実用性を重視したレールで、カーテンでレールを隠すようにすることも多いです。
装飾レールの特徴
- 両端に「キャップ」や「フィニアル」と呼ばれる飾りがついている
- リングランナーが可動式で、左右に自由に動く
- 見た目のデザイン性を重視
この構造の違いが、カーテンのサイズ測定方法にも影響します。
2.横幅の測り方|ポイントは「キャップの付け根」
装飾レールには、機能性レールのような「固定された端のリング」がありません。代わりに、レール両端に装飾性の高いキャップが取り付けられているのが特徴です。
カーテンを掛ける際に重要なのは、このキャップの「付け根」から「付け根」までの長さを測ること。誤って可動式のリング部分から測ってしまうと、左右の寸法にズレが生じ、カーテンがきれいに収まらなかったり、端まで隠しきれなかったりすることがあります。
装飾レールの「見せるデザイン」を損なわないためにも、採寸時は必ずキャップの根本から測るようにしましょう。
3.ゆとりを入れる?それともぴったり?「幅の加減」の考え方
「ゆとり」はカーテンの印象を左右します。とくに装飾レールは見せる前提のデザインなので、キャップを隠さない横幅がおすすめですが、測定サイズに1.05~1.2倍ほどのゆとりを加えると、美しいドレープが出やすくなります。
ただし、ゆとりを入れすぎるとカーテンがキャップにかかってしまい、装飾レールの魅力が半減するので注意しましょう。装飾レールの場合はキャップの内側ギリギリまでカーテンを掛けられるため、ゆとり少な目のサイズで作るのも問題ありません。レール端のキャップ部分までしっかり隠したいかどうかが目安となります。
4.丈(高さ)の測り方|レールが2本ある場合の考え方
装飾レールでは、厚地とレースでレールの高さが異なるケースもあります。丈を測るときは、それぞれのランナー(カーテンのフックを引っ掛ける輪っか)の下端から測るのが基本です。
例えば、腰窓や掃き出し窓では次のように仕上げます:
窓のタイプ | 測定基準 | 推奨丈(仕上がり寸法) |
腰窓 | ランナー下端 | 窓枠+15~20cm(装飾重視) |
掃き出し窓 | ランナー下端 | 床−1cm(掃除しやすさ) |
レースカーテンについては、腰窓、掃き出し窓ともに、「厚地丈-1cm」にすることで厚地カーテンの下からレースカーテンが見えてしまうことを防げます。
ただし、レースカーテン用のレール高さが異なるときは、厚地丈を基準にはせずに、例えば掃き出し窓なら「ランナー下端~床まで」に「−2cm」と、きっちりレース用のランナーから採寸してください。
よくある採寸の失敗とその対策
カーテンのサイズ間違いは、意外と「ちょっとした勘違い」から起きています。ここでは装飾レール特有の採寸ミスと、その具体的な解決策をQ&A形式でまとめました。
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Q1. リングの位置から横幅を測ってしまいました…
よくある失敗:可動式のリング部分(ランナー)から横幅を測ったため、取り付けたときに左右に隙間ができてしまった。
対策:キャップの付け根(根元)から測り直すことが必須です。装飾レールは見た目重視のため、端のリングは固定されておらず、測定基準にはなりません。リング基準だと誤差が数センチ出ることもあります。
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Q2. 厚地とレースで丈の差が合わず、レースの裾が見えてしまいます…
よくある失敗:前後のレールの高さが違うのに、レースカーテンを厚地の丈を基準で作ってしまい、レースだけが長く見えてしまった。
対策:それぞれのレール下端を起点に、別々に丈を測るのが正解です。特にレースは「厚地より1cm短く」が基本。厚地・レースの組み合わせがある場合は、レール間の高低差をがあることを必ず考慮しましょう。
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Q3. 購入フォームで「mm」と「cm」を間違えて注文してしまいました…
よくある失敗:入力欄に「200」と書いたつもりが、200mm(20cm)として処理されて届いた。
対策:注文時は必ず単位の表記(cm / mm)を確認し、可能であれば「200cm」などと単位を明記して入力しましょう。通販サイトによっては入力欄がmm表記になっている場合もあるため、事前チェックが重要です。
まとめ|装飾レールだからこそ、正確な測定が仕上がりを左右する
装飾レールの採寸は、ちょっとした“ポイントの違い”を押さえるだけで仕上がりが見違えます。
- 横幅はキャップの根元から根元まで
- 丈はレールごとに分けて測る
- ゆとり幅はデザインと使い勝手で調整
- 採寸は「見た目の印象+使いやすさ」のバランスを意識
カーテンは採寸が9割。「自分で測るのが不安…」という方は、カーテン専用メジャーや採寸シートを活用すると、失敗をぐっと減らすことができますよ。インテリアの完成度を高める第一歩として、正確なサイズ測定から始めてみてください。