遮光カーテンを選んだのに「思ったより部屋が明るい」「朝日で目が覚める」「街灯がまぶしい」と感じることは珍しくありません。特に「1級遮光なのに真っ暗にならない」と不満を感じている人の多くは、生地の遮光性能ではなく、カーテン周りの“隙間(光漏れ)”でつまずいています。
そこでこの記事では、”遮光カーテンの光漏れ対策”を光が入る場所(上・横・下・中央)別に、効果が出やすい順で施工事例を交えて具体的に解説します。

光漏れは「どこから入るか」で対策が変わる
まず最初に、光漏れが起きている場所を特定すると最短で改善できます。逆に、場所を見ずに買い替えると「また明るい…」が起きがちです。
| 光漏れの場所(症状) | 最優先の対策(効きやすい順) |
| 上が帯状に明るい(レール上・天井側) | トップカバー/カーテンボックス化、Bフック |
| 横が線のように明るい(左右の壁側) | リターン仕様(巻き込み)、レール位置見直し |
| 下がスッと明るい(床・窓枠下) | 丈の調整(アジャスターフック)、長め設計 |
| 中央だけ眩しい(両開きの合わせ目) | マグネット/クリップ、交差させて閉める |
| 全体が薄く感じる(昼も暗くならない) | 遮光ライナー追加、窓枠内スクリーン併用 |
★ 先に結論:暗さを一気に変えるのは「上の隙間」
体感の明るさは、上からの光漏れ の影響が最も大きいことが多いです。寝室やシアタールーム目的なら、まず上を潰すのが近道です。
1.上からの光漏れ対策(レール上・天井側)
1-1.トップカバーで上漏れを遮る
上の光漏れを確実に減らしたいなら、トップカバー付きレールや後付けトップカバーが有効です。上方向から入る光を物理的に遮るため、「遮光カーテンなのに明るい」を短距離で改善しやすい対策です。
▼施工事例:大阪市城東区 D様
D様は、上部からの光漏れ対策として、ネクスティレールのトップカバーを採用されました。課題は「レール上からの帯状の光」。対策は「トップカバーで上を覆う」こと。仕上がりとして、朝の眩しさが抑えられ、遮光カーテンの効果を体感しやすい状態になりました。

1-2.Bフックで「レールを隠す」方向に寄せる
同じ遮光カーテンでも、フックを Aフック→Bフック に変えると、レールとカーテンの隙間が塞がれます。
窓下丈に余裕がある時にはお勧めです。

2.横からの光漏れ対策
2-1.リターン仕様(巻き込み)で“横の隙間”そのものを消す
左右の端を窓側へ折り返して、光の通り道を塞ぐのが リターン仕様 です。横漏れの光が気になる人にとって、最も効きやすい定番策です。既存カーテンでも“掛け方”で近い効果を狙えますが、幅に余裕がないと今度は中央に隙間が出るので注意が必要です。
▼施工事例:大阪市城東区 D様(サイドもリターンで対策)
先ほどのD様の事例では、サイドもリターン仕様にすることで、左右からの光漏れ対策も同時に行っています。上だけ対策しても横が残ると眩しさが残るため、「上+横」の組み合わせは満足度が上がりやすい方法です。

2-2.レールの長さを窓より大きくする
これからレールの取り付けをされる場合、レール長が窓幅ギリギリ、ぴったりだと横からの光漏れがしやすいです。窓よりレール長さを大きめに設置 しておくと未然に防げます。一般的には機能性レールなら10cm程度、装飾レールなら15cm程度、左右それぞれに長くするのがおすすめです。

3.下からの光漏れ対策(床・窓枠下)
3-1.アジャスターフックで丈を微調整する
掃き出し窓は、下に数cmの隙間があるだけで帯状に光が入ります。まずは アジャスターフック で丈を調整し、床や窓枠下にできる隙間を減らしてください。

3-2.丈設計の考え方:腰高窓は ”窓枠より長めに垂らす” が安心
腰高窓で「遮光カーテンなのに明るい」と感じる場合、丈が短くて窓枠下から光が漏れていることがあります。通常、窓枠下15~20㎝を推奨してますが、より長めに設定すると効果的です。

4.中央(合わせ目)からの光漏れ対策(両開きのすき間)
4-1.「マグネットやクリップで“合わせ目を固定”する」
両開きの中央は、わずかな浮きで光が入りやすいポイントです。最短で試すなら マグネット や クリップ で留める方法。最近は100均で隙間クリップもありますね。朝の眩しさが強い人ほど効果を感じやすいです。
4-2.「閉め方で改善:片側を少し重ねる(交差させる)」
中央の隙間は、左右をぴったり突き合わせるより、少し重ねて閉める ほうが漏れにくいです。これからオーダーするなら、あえて両開きをやめて片開で作成するのも効果的です。他にも交叉タイプのレールを選ぶ事も出来るので相談してみてください。
▼施工事例:大阪市浪速区 M様(中心の光漏れを抑える)
M様は、中心部分からの光漏れを感じにくい納まりを重視して、閉じたときに合わせ目が重なる「交叉レール」採用。中央の眩しさが強い人は、上や横と同じくらい「中央の納まり」が満足度を左右します。

交叉レール

交叉レールにカーテンを吊った状態
「それでも暗くならない」場合の追加策(買い替え前にできること)
遮光ライナー(裏地)で暗さを底上げする
生地が薄く感じる、昼も暗くならない、という場合は遮光ライナーを追加する方法があります。今のカーテンの見た目を大きく変えずに、暗さだけ上げたい人向けです。

Q&A(よくある質問)
Q1. 1級遮光なのに真っ暗にならないのは不良品ですか?
不良品とは限りません。1級遮光は「生地の遮光性」を表すことが多く、部屋の暗さは上・横・下・中央の隙間の影響を強く受けます。とくに上の隙間が残ると、遮光カーテンでも明るいと感じやすいです。
また、遮光1級には5段階あり、より暗さを求めるなら「遮光1級A+」を選ぶのがお勧めです。
Q2. 遮光カーテン 光漏れ 対策で一番効くのはどれですか?
多くの部屋では「上の対策」が最優先です。トップカバーやカーテンボックス化、Bフックなどで上を詰めると、体感の暗さが一気に変わることがあります。
Q3. 賃貸で穴あけできない場合、何からやればいいですか?
まずは施工不要でできる範囲から始めるのが現実的です。中央の合わせ目はマグネットで留めやすく、下はアジャスターフックで調整しやすいです。上の完全対策が難しい場合でも、中央と下を詰めるだけでまぶしさが軽くなることがあります。
Q4. 横漏れを減らしたいのに、リターン仕様にすると中央が開きます
幅が足りないと、左右を巻き込んだ分だけ中央が割れやすくなります。横漏れを優先するなら、オーダー時にゆとりを確保するか、横より先に「上」と「中央」を潰して体感を稼ぐのが失敗しにくいです。
Q5. 遮光カーテンを買い替えるべきタイミングはいつですか?
隙間対策(上・横・下・中央)をやっても改善が弱いときは、生地そのものが目的に合っていない可能性があります。たとえば「昼寝ではなく夜勤の睡眠」「シアター用途」など暗さの要求が高い場合は、遮光ライナー追加や窓枠内スクリーン併用も含めて、目的に合わせた見直しが近道です。
まとめ
「遮光カーテンなのに明るい」「1級遮光でも真っ暗にならない」という悩みは、生地よりも隙間(光漏れ)が原因になりやすいです。最短で改善したいなら、まず上(レール上)の光漏れ対策を優先し、次に横(リターン仕様)、中央(マグネット)、下(丈調整)の順で詰めていくと効率的です。
買い替え前に“どこから光が入るか”を特定し、場所別の対策を当てはめてみてください。遮光カーテンの性能を、やっと「部屋の暗さ」として実感できるはずです。
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