オーダーカーテン担当の森です。
カーテンをオーダーで購入した経験のある方なら、オーダーカーテンは生地をたっぷり使い「2倍ヒダ、3ツ山仕様」、既製カーテンは生地を少なく使うので「1.5倍ヒダ、2ツ山」という説明を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
一般的には、そのとおりなのですが、既製品を買わずに、あえて「1.5倍ヒダ、2ツ山仕様」でカーテンをオーダーされる方もいらっしゃいます。
カーテンを縫製する際の上部の山の取り方ですが、オーダーカーテンは「2倍ヒダの3ツ山」と「1.5倍ヒダの2ツ山」と2種類の縫製を選ぶことができます。一方、既製カーテンでは一般的に「1.5倍ヒダの2ツ山」のみです。
▼1.5倍ヒダと2倍ヒダの違いについてはこちらをご覧ください。
オーダーカーテンと既製品の違いカーテンのヒダの違い(1.5倍 or 2倍)って??
オーダーカーテンを「1.5倍ヒダ、2ツ山仕様」でつくる理由のひとつとしてあげられるのが、生地を少なく使うため「安くつくれる」ですが、では、同じ「1.5倍ヒダ、2ツ山」の場合、オーダーカーテンと既製品では、どのような違いがあるのでしょうか?3つのポイントにまとめて説明させていただきます。
1.上部の「山」が違う
既製カーテンは、中央に「横方向」のステッチが小さく入り、山が広がってしまうのに対し、オーダーカーテンは「縦方向」に広くしっかりとミシン目が入っており、真っすぐに山が整っています。
また、使用している芯地の素材も、既製カーテンがコストを重視した「不織布タイプ」の芯地が使われていることが多いのに対し、オーダー専用の「100%ポリエステル素材」の芯地が使われていますので、山の部分がしっかりした仕上りになります。
そのため、カーテンを端に寄せた時にも不要なボリュームが出ずスッキリとした納まりになります。上部の山をしっかりと縫製することによって、カーテン全体のシルエットが美しく見えます。
2.左右端の折り返し部分(耳)が違う
オーダーカーテンの左右端の耳部分は通常「3つ折り」で「2.5~3cm」の幅で縫製されているのに対し、既製カーテンの耳は「2つ折り」で「2cm以下」の幅で縫製されているものや、生地の端をそのまま利用し縫われていない場合もあります。
オーダーカーテンの場合は「3つ折り」で縫製することにより、カーテンの左右のラインがスッキリを見えますし、生地の端の始末がしてありますので、洗濯をしてもほつれにくいですが、既製カーテンの場合は、洗濯をしたり、長期間使用しているうちにほつれやすい場合があります。
3.裾の折り返し部分が違う
一般的に、オーダーカーテンの裾の折り返しは「幅10cm、3つ折り」に対し、既製カーテンは「幅7cm程度、2つ折り」がほとんどです。
また、オーダーカーテンでは、裾の両端部分にウエイト(おもり)が入りますが、既製カーテンにはウエイトが入らない場合がほとんどです。裾にウエイトが入ることによって、カーテンの左右のシルエットがスッキリとしやすくなります。(生地や縫製の種類によってによっては、オーダーカーテンでもウエイトを入れない場合もあります)
オーダーカーテン仕様の縫製にすることで、同じ「1.5倍ヒダ、2ツ山」でも、このような仕上がりの違いになります。
いかがでしたでしょうか?同じ1.5倍ヒダの2ツ山といっても、オーダーカーテンと既製カーテンでは、縫製上の違いが沢山あります。
中国などの海外工場で大量生産にてつくられる既製カーテンと違い、オーダーカーテンは、国内の工場で1枚ごとにサイズに合わせて縫製されている分、お客様のお手元に届くまでの少々時間がかかりますが「洗濯を繰り返しても型くずれにしくい」「縫製がほつれにくい」「全体のシルエットがきれい」などの特長があります。
コストパフォーマンスに優れた、オーダー仕様の「1.5倍ヒダ・2ツ山」カーテンで、素敵なカーテンライフを過ごしていただけますとうれしく思います。