採光拡散ミラーレースの効果を実証実験。遮熱や遮像効果は?

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カーテンと言えば、部屋側にはドレープ(厚地カーテン)、ガラス側にはレースカーテンが基本になります。朝になると開いて端に寄せて光を取り入れるけれども、断熱、遮光、遮熱、防音を目的とするドレープカーテンに対して、日中も広げたままで、直射日光を適度に遮り、遮熱やUVカット、人の視線を遮る遮像効果を受け持つのがレースカーテンになります。

今回は、特にプライバシー保護、遮像効果、どれくらい見えにくいのか?について実際に私の自宅で使っているミラーレースカーテンで実証してみました。

ミラーレース カーテン
D3519

レースのカーテンを購入される際に、お客様の大半の方がリクエストされるキーワードが以下の3つになります。

・暑さを防ぎたい(外の熱気をガラス面から入れたくない):遮熱

ミラーレース 遮熱マーク

・外から(お向かいや通りを歩く人から)の視線を遮りたい:遮像

ミラーレース 遮像マーク

・自分自身はもとより床や家具などお部屋の中のものの日焼けを防ぎたい:UVカット

 ミラーレースUVカットマーク

というものに集約されます。

メーカーのカタログには各機能のマークと共に数字やアルファベットで機能の水準が記載されていることが多いので、どの程度の強さの機能が必要かでお選びいただけます。特に数値化されていない生地については、実際に表から、裏から店内や店外の景色を透かして見ていただき、ご自身のご希望の感じをつかんでいただくと良いと思います。それでは、実証結果をご覧いただきましょう(^^♪

ミラーレース
こちらは南側のベランダを網戸越しに見たもの。左側のみ掛かっているのがスミノエのD3519・ミラーレース・遮熱効果あり・遮像効果1(最も高い)・UVカット効果S(Aのさらに上)です。

 

ミラーレース
両側とも閉めた状態。外の景色もぼんやりと見えます。この段階でかなり暑く、カーテンを開けた状態では結構熱気が入って来ていましたが、閉めると熱気は遮られた感じがします。

室温の上昇を防ぐという点では、この日は朝からミラーレースを開けたままで網戸の状態でしたので室温も30.5℃あり、暑いと感じましたが同様の気温の日に、網戸のままにせず朝雨戸を開けた段階からミラーレースにしていると、同時刻で28℃でした。遮熱の効果はありそうです。

 

ミラーレース 採光拡散
これは、カーテン無しで窓際に新聞を置いてみた写真です。窓に近い左側の明るさと右側の暗さとの差が大きいのがおわかりになると思います。

 

ミラーレース 採光拡散
今度はレースを引いて新聞を置いてみました。全体がほんのり明るいと感じられると思いますがいかがでしょうか?

次は壁で検証します。

ミラーレース 採光拡散
カーテンを開けた状態での部屋の壁と天井です。窓際は逆に暗く少し離れて直接光が当たるところが明るくなっています。(古い家なので汚い所はご容赦下さい<m(__)m>)

 

ミラーレース 採光拡散
ミラーレースを引いた状態です。壁、天井ともに全体が明るくなったのがおわかりいただけると思います。これが採光拡散レースの威力です。従来のミラーレースだと遮熱・遮像の効果はあってもお部屋が暗くなってしまうという欠点がありました。それを改善したのが採光拡散レースです。

次に、外から部屋の中を見て遮像効果を検証してみましょう。

ミラーレース 遮像
まずは日中。まったく何も見えません。さすがオフシェイド1の効果です。

 

ミラーレース 遮像効果
夕方外が薄暗くなり、部屋にあかりを灯す時間帯です。蛍光灯はぼんやりと見えますが、部屋の中は見えません。(窓から1.5m位の距離から撮影しています)ふつうはそこまで近づいて見られることは少ないと思います。

 

ミラーレース 遮像
外が真っ暗になってからの画像です。蛍光灯と部屋の様子が少し見える感じです。この見え方で不安があるという場合は、ドレープカーテンを引くか?シャッターがあれば降ろしていただければ安心です。

 

<まとめ>

遮熱・遮像・UVカットをクリアしながらお部屋を暗くしにくい採光拡散ミラーレース。軽やかさ、薄さをお求めの方には不向きですが、機能重視の方にはぴったりの商品です。

同じようなタイプの品番を参考までに:D3515~D3521(スミノエ)・ME8591~ME8594(川島織物セルコン)・LS61497・LS61498・LS61500(リリカラ)L2793・L1252・L1260(マルクラオリジナル)*弊社ウェブカタログよりご覧いただけます https://www.ordercurtain.co.jp/maker.html#catalog

それぞれデザインや、生地感、遮像度が異なりますので、売り場やショールームで実物を確認の上決めていただくことも大切なポイントです。