リネン素材カーテンのメリット・デメリット

,

Pocket

いつの世も時代の流れに乗って変化する“流行り”は私たちを楽しませてくれるものです。インテリアファブリックスも同じく、時代それぞれに合ったデザインや色が毎日の生活を彩り、そして豊かにしてくれます。

同じものでも形が違えばまた違った表情を楽しむことができるように、時代と共に何年もかけてまた同じものが流行り、そして同じものでも今の時代に合った角度から見えてきたものが今の“流行り”となるのではないでしょうか。

リネン素材はそんな時代の流れと共にあるものの、その存在は決して焦ることなく根強い人気を誇り、世界中の人から愛される素材であり続けています。海外ではカーテンとして当たり前のように使われるリネン素材。ですが、湿度の高い日本では取り扱うには難しい素材と判断されがちです。今回はリネンの特徴を踏まえカーテンで取り入れる時のポイントを一緒に見ていきましょう。

 

特徴・メリット

TKF10001
リネン素材は水に強く、水分を含むことでさらに強度が増します。なので、洗濯をするときも生地の痛みをあまり気にすることなく洗っていただけます。

また、吸水、発散性に優れている為、さらっとした触り心地、速乾性が魅力でしょう。柔らかい肌触りと、光沢感がないナチュラルな風合いも好まれる最大のポイントです。また、リネンに含まれるペクチンという成分がほこりや汚れを寄せつきにくくさせ、衛生的に保ちやすい素材です。

 

特徴・デメリット

SC3229
これだけ魅力的なリネン素材ですが、デメリットもやっぱりあります。吸水、発散性に優れていますが、水を含むと生地が引き締まり縮みやすくなります。これは生地の目が粗く織られている事が原因です。

また色落ちをしやすいため、洗う時は他のものと一緒にせず、リネン生地だけで洗う方がいいでしょう。シワになりやすいことも挙げられますが、こちらは乾かす時にたたくなどしてシワがあるまま干さないよう心がげることで、少しは回避できるでしょう。

 

価格

SC3224
ここも購入を考える上では重要なポイントではないでしょうか。リネン(亜麻)は一度収穫すると6~7年収穫ができません。同じ場所ですぐに栽培をしてしまうと、収穫量が減り、また品質が落ちることが主な理由で、長い年月をかけ輪作を行います。

毎年育つ植物ではないことから希少価値を増し、リネン素材は価格帯も高いのです。なるほど~。納得ですよね!

購入時は高く感じるかもしれませんが、長く愛用することでこれからの長い目で見た時、使い捨てのものや安価ですぐに買い替えが必要になるものよりも、結果的に経済的に安くなるということへ繋がりますよね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。現代では使う上で扱いやすい素材を選ぶ事が多くなり、“扱いやすさ”が時短や安さを売りにした商品を数多く生み出してきました。近年になって徐々にですが、少し手のかかる素材、だけど使い続けることで素材が時の流れを感じさせ“味”を楽しむことへの理解や関心が多く集まってきています。

テキスタイルで時代の流れや変化を感じ、楽しむこと。これこそ日々の生活を送るうえで最高の贅沢と言えるでしょう。昔から愛されてきたリネン素材。日本でもカーテンとして取り扱うことができる日もそう遠くない未来かもしれませんね。